レッド:プライドオブエデンのイベント「届け!遠海よりの唄」でのストーリーを文字におこしていきます
今回は「第4話 特別な友達」

自然な流れでストーリーをスキップしてしまうので、ちゃんと物語を見るためにこの記事を作っています
イベントの開催期間は「2020年7月23日~8月06日13:00」まで
前回はこちら
1度はプレイしてみよう
まだレッド:プライドオブエデンやったことない人はぜひ1度プレイしてみることをお勧めします

基本無料で遊べるから、実際やってみてから自分に合うか判断できるのがいいですよね!
どんなゲームか気になってる方はレビュー記事も書いてるので是非参考にしてみてください
特別な友達


はぁはぁはぁ……

リ、リサさん、大丈夫ですか?深呼吸、深呼吸です…!

む、無理よ……もうあと数時間後にはオーディション…えらい人たちの前で歌わなきゃいけない…

ああっ喉が痛くなってきた!胸も、お腹も、脚も、あらゆるところがっ!

失敗したらきっと、あたしは世界中にさらされて笑いものになるんだわ…そうなれば人生終わりよ…

だ、大丈夫ですよ!あんなに練習したんですから!


パロネス知ってる。こういうの、”心ここにあらず”って言うんだぞ。

みんなー、遅れてごめーん!リサちゃんの調子はどう?いい感じ?

うう…どうもなにも、見ての通り絶不調よ…

あはは、だよね~。そんなリサちゃんのためにちょっと特別な友達を連れてきたんだ。

と、友達って…あんた何言ってんのよ。今のあたしは誰を紹介されても…

どーも、アイリーンっす!あなたがリサさんっすよね?

へっ…………………

あ、アアアアアアアイリーン!?あの、えっと…世界的な歌手の!?

アイリーンさん!どうしてここに?お仕事は大丈夫なんですか?

大丈夫っす。音楽祭の打ち合わせしてたんすけど、休憩に来ただけっすから。

近頃のことはエイプリルさんからいろいろ話は聞いてたから気になって、つい。

う、嘘嘘…こんなところでアイリーンに会えるなんて、夢みたい…!ううっ…!

あ、でもでも、もうすぐオーディションだからちゃんと練習しなくちゃ…!

あーでもあのアイリーンと会えたのに話もしないなんて耐えられない~!!

あっはっは!エイプリルさんの言う通り、せわしなくて面白い人っすね~。

慌てても慌てなくても、オーディションがあるのは変わらないんすから、落ち着いたほうが得っすよー。

…えっと、アイリーンさんって…その…話に聞いてるより、意外と気軽…なんですね?

あたし、もっとミステリアスでクールで伝説とか神話みたいな人かと思ってた…

あはは。まあ、残念ながらこれが素っすよ。単に話が盛られに盛られちゃっただけで。

おっと…そんな話してる場合じゃないっすよね。リサさん、極度のあがりらしいっじゃないっすか。

あ…は、はい。人に見られると、つい…あたし、だから歌手に向いてないですよね…

いやいや、責めに来たわけじゃないんすよ。自分は励ましに来たっす。だから…

目の前の人たちを見て緊張するなら、目なんて閉じちゃえばいいんすよ!

えっ!?そんなことしていいんですか!?

もちろん!自分が一番実力を発揮する状況を把握して作り上げるのも、歌手の仕事っす!

だから余計なことは考えず、努力した自分と、支えてくれた人達のために歌えばいいんすよ。

自分…支えてくれた、人達…

…あ、ありがとう、アイリーン。なんだか気持ちが軽くなったわ。

お役に立てたなら何よりっす!

あたし…絶対にオーディションに合格するわ!それで、アイリーンと同じステージに立ってみせる!

いいっすね!自分も楽しみにしてるっすよ!

今ならなんでもできる気がするわ!この気持ちが続いてるうちに…オーディション、行ってくる!

いってらっしゃーい!

が、頑張ってください!

パロネスが手伝ったんだから絶対受かってくるんだぞ!

ええ!それじゃあ、またあとで!リーダーも、楽しみに待ってなさいよ!


あーはははははっ!あはは…あーっはっはっはっはっはっは!!

いやー、豪快な笑い方っすねー。

リサちゃん、楽しそうだよねー。リーダー、一緒に乾杯でもしてくる?

エ、エイプリルさんっ…しーっ!今は放っておいてあげてください…!

ふふっ…あんだけ啖呵切って結果は見事に落選!カッコ悪いし、人生計画全部水の泡よ!


はーっ!世界が灰色に見えるわー!!

にししっ、まあまあ、これでも飲んで元気出しなよ~。

あっはっは!これ前に飲まされた激辛ドリンクじゃない!

落ち込んでる相手に追い打ちをかける所業、さすがパロネスね!いただきまーす!

んっ、んっ…ぷはーっ!!かっら!まっず!おかわり!!

よ、用意してない…っていうか、なんで平気なんだ…!

何よ気が利かないわねぇ!そこは事前に何杯でも用意しときなさいよ!

………うぅっ。

ふえぇぇぇ~~~~~!なんであたし、オーディションに受かれなかったの~!

すっごいすっごい頑張ったのに!みんなにもあんなに応援してもらったのに!

なのに結果は落選!なんで合格できなかったのよ!あたしのダメ女~!

今度は泣きだしちゃったっすね。

情緒不安定の見本市みたいになってるね~。

うう…オーディションに受かって、デビューして、アイリーンみたいな歌手になりたかったぁ…!

…それなら、別にオーディションにこだわる必要ないんじゃないすか?

へ?

デビューしたいなら、勝手にデビューしちゃえばいいんすよ。

自分だってオーディションでデビューしてないし、リサさんには手を貸してくれる人たちがいるんすから。

………で、でも………

オーディションは次いつやるかわかんないっすけど、自分で場所を用意すれば、すぐにデビューっす。

さぁ…どうするっすか?

…もうっ、うっさいわね!そこまで言うなら、やるわ!やってやるわよ!

音楽祭になんて出れなくても、歌手として華々しくデビューしてやるんだから!

じゃ、決まりっすね。

リサさんも乗り気みたいっすし、さっそく今夜、ここでデビューライブしちゃいましょう!

…ん?

自分、喫茶店のご主人に許可もらってくるっす!

わぁ…それじゃあボクは、常連のお客様に声をかけてきますね。

え?ちょ、え…?

メイクと衣装は自分で用意してもらうとしてー。あとは、お店の飾りつけとかも必要だよね。

おおっ!パロネス、店をぎんぎらぎんにするぞー!

…ま、待って待って待って!まさか本気!?ほんとにデビューライブやるの!?

ムリよ!ムチャよ!こんないきなりなんて…!

なんだ。リサ、デビューするの嫌なのか?

そ、そういうわけじゃないけど…

あたしなんかがデビューライブをしても、誰も聞きになんてくるわけないわよ…

アイリーンみたいなすごい有名人ならともかく、オーディションに落ちるような素人じゃ…

そんなの…やってみなきゃわかんないだろ!

な、何よ…いったい、なんであんたにそんな自信が…

とにかくーっ、リサは準備しとけ!パロネスが”イイ感じ”にしてやるから!

さっ、リーダーも行くとするぞ!リサのデビューライブのためにー!
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