2025年9月19日に発売開始された「空の軌跡 the 1st」を実際にプレイしての評価&レビューになります
筆者にとって日本ファルコムの作品を通して今作が初めてのタイトルになるので、オリジナル版は未プレイ
- 空の軌跡 the 1stが気になっていてレビューを知りたい
- 時間を割いてまでプレイするべきなのか?
- メリット・デメリットは?
- ユーザーの口コミレビューはどんな感じ?
などの疑問に答えていきます
空の軌跡 the 1stの概要
| 空の軌跡 the 1stの概要 | |
|---|---|
| ジャンル | ストーリーRPG |
| ハード | Switch Switch2 PS5 Steam |
| 発売日 | 2025年9月19日 |
| 発売元 | 日本ファルコム |
| 開発元 | 日本ファルコム |
空の軌跡 the 1stの要点
ゲームシステム
- 2つの戦闘モードをシームレスに切り替えることができる
- 各キャラクターのオーブメントに任意のクオーツを設置することで特定の属性の魔法が使えるようになる
- 料理を初めて成功した時に永続的に味方のステータス上昇効果アリ
ストーリー構成
- 本作は原作のFCに該当する第1章のみのリメイクなので、物語は続編へ続く形で終わる
- 少年少女の青臭さの残る恋愛模様と成長が見られる
- 章立ての一本道ストーリーなので、前の章で訪れていた街などで取返しがつかない要素アリ
特徴的な要素
- メインストーリーに限らずサブクエストやサブイベントの進行先がマップに表示される
- ファストトラベルが街やフィールドだけでなくダンジョンでも使える
- 戦闘中にランダムで付与されるバフ
- JRPG好き
- 軌跡シリーズをどこから始めればいいか迷ってた方
- 50-60時間程度で終わらせられる作品を探している
空の軌跡 the 1stに要する時間
「空の軌跡 the 1st」を一通りプレイするのにだいたいどのくらいの時間が必要になるか、海外サイト「HowLongToBeat」を参考にして見てみる
| 所要時間 | 投票数 | 平均値 | 中央値 | 急ぎ足 | のんびり |
|---|---|---|---|---|---|
| メインストーリー | 48 | 40h 38m | 39h | 29h 31m | 60h 43m |
| メイン+エクストラ | 302 | 58h 09m | 55h 30m | 38h 55m | 94h 55m |
| トロフィーコンプリート | 77 | 78h 08m | 72h 40m | 56h 46m | 144h |
ハイスピードモードは一切使わず、サブクエストやサブイベントまで一通りこなしながらストーリーをクリアした
空の軌跡 the 1stの評価
メタスコア

個人評価
| 筆者の評価 | |
|---|---|
| 音楽 | 16 |
| グラフィック | 18 |
| ゲームプレイ | 17 |
| ストーリー | 18 |
| システム | 18 |
| 合計 | 87 |
空の軌跡 the 1stの音楽
「陽だまりで和む猫」をはじめとして牧歌的な曲調のものが多く、またリズムなりテンポなりが全体的に似ているのでBGMの数が少なく感じられてしまう人はそれが理由だと思う
「旅立ちの小径」「地方都市ロレント」「商業都市ボース」のように変化が緩慢なので、物語がゆっくり進んでいくのと相まって眠くなる要因にもなっている
さらに街を出て街道などで敵と戦うことになると、ジャズテイストの通常戦闘曲が流れるがこれも個人的に軽さが目立った
当然プレイしていれば慣れはするが、一般人が遊撃士を雇って街道を移動するというくらい危険のある場所なのに、と序盤に違和感を覚えたのを今でも思い出す
大半が明るい感じの中、強烈に印象に残ったのが「銀の意思」と「虚ろなる光の封土」
他とは違いテンションが上がる曲調でありながら緊張感も生まれるので、空の軌跡の世界観にのめり込みやすかった
特に「虚ろなる光の封土」は結構広いラストダンジョンで聞くことになるので楽しく攻略することができて後味もよくなっている
空の軌跡 the 1stのグラフィック
グラフィック全般

オリジナル版は2004年6月24日に発売された2Dドット絵のRPGだった
原作では感情表現が主にテキスト描写・立ち絵の表情変化・限定的なアニメーションに頼っていた
2Dの制約上細やかな仕草や息遣い、視線の動きなどは想像するしかなかった部分が大きかったが、フル3D化になったことでここが劇的に変化している
喜怒哀楽だけでなく、微妙な照れ、決意の強さ、悲しみの揺らぎまでリアルタイムに表現されている
それだけでなく肩の震え、手の動き、歩き方、息遣いなどが加わることで台詞だけでは伝わりにくかった内面的な感情が体現されている点も注目したい
エステルの天真爛漫さやヨシュアの静かな複雑さが視覚的に伝わってきて、感情移入が格段にしやすくなっている
ただし気になる点もある
大佐の髪型

大佐の髪型が玉ねぎにしか見えないんです
折角カッコいい立ち回りやセリフ、戦い方をするのにその髪型が違和感凄くて没入できない
一部の老人の見た目が世界観から浮いてる


「非常に作り込まれた世界観」と「モブキャラにもストーリーがあるのがすごい」と絶賛している人が少なくない数いたので、「軌跡シリーズ」をプレイするのが初めての管理人の期待値は自ずと高まっていた
そんなにすごいのか、と
確かにそれぞれに名前がつけられ、少なくないセリフが細かに変化していて執念は感じた
だが、そういう世界観を作っているなら少なくともストーリーやサブクエストなどで出会うキャラはしっかりと差別化して作って欲しかった
一番違和感を感じてしまったのが一部の老人たち
頭頂部が禿てるのはしかたないが、顔立ちや立ち姿が老人じゃないのがなんとも。。
特に商人や灯台守という全く別のタイプの職業についてるなら、そこに違いがあるはずなのに使いまわしのグラフィックで済ませているのに気づいてしまった時はガッカリした
それなら別にNPC全てに名前を付ける必要もない
空の軌跡 the 1stのゲームプレイ

今作では2つのモードをシームレスに切り替えることのできる戦闘システムを取り入れている
| タイプ | 内容 |
|---|---|
| クイックバトル | フィールド上で直接操作して戦うリアルタイム寄りのモード |
| コマンドバトル | 従来のアクションタイムバトルを基調としたターン制 |
クイックバトルではフィールド上にいる敵を攻撃したり回避しながら戦うアクションバトルとなっていて、戦いが面倒になったらその場所から走り去ることでシームレスに離脱もできるので非常に快適
また、クイックバトルで敵を気絶させてからコマンドバトルへ移行しようとすると「追撃」「チェイン」「フルバースト」などの追加ダメージを与えることができるので戦闘を有利に進めることができるようになっている
強敵やボス戦はコマンドバトル固定
コマンドバトルではタイムラインを利用したターン制で、クリティカル時に追撃を選択できるという特徴を持っている
さらに敵にランダムで付与されるバフは攻撃で奪えたりとユニークなシステムで、このバフを上手く利用しないと戦闘が厳しくなる絶妙な設定で面白かった
オーブメントによる魔法は効果範囲と若干の詠唱時間によって発動までに遅延が発生するので、その間に効果範囲外へ移動しつつこちらの攻撃を当てるという位置取りも戦略に組み込む必要がある
そこに加えて各キャラ固有の戦技(クラフト)があったりと、凝った演出など派手に立ち回れて爽快
ただし、育成過程においてオーブメントを解放していく時に比較的序盤から終盤でも使える魔法を使えるようになってしまうので、あまり代わり映えしない魔法の演出に飽きがきやすい点は少し残念
空の軌跡 the 1stのストーリー
JRPGらしいジュブナイルストーリー
10代の少女と少年の小さな冒険が、やがては国を揺るがす陰謀へと繋がっていく物語
青臭さの残る恋愛模様や、主人公のエステルが成長していく姿が丁寧に描かれている
その上で3D化によって表情や仕草での表現力も増えてより感情移入がしやすくなり、物語が進むほど楽しくなってくる
会話が迂遠
世界観や物語は非常によくできている
よくできているからこそ非常に目立つ
会話毎にボケとツッコミを入れてるのかと思うくらい高頻度に話の腰を折るから、ただでさえセリフ回しが無駄に長く恰好つけてるのにそこに輪をかけてテンポを悪くしている
さらには、緊迫した状況や切羽詰まったシーンなのに「感動の再会劇」が始まったり、緊急時とは思えないのらりくらりとした会話が続く
また、衆目を気にせず機密情報をペラペラ喋るなど、目に余る部分が散見される
綺麗に終わらないストーリー
このシリーズの物語は今作のみでは完結しない
とはいえ、一旦の終わりを迎えるだろうと思いきや、今作の騒動の黒幕が最後に顔出しして終わる
黒幕が登場すれば当然「この後どうなるんだ!?」と興奮するのに、そこで終わらせるのは正直気持ち悪い終わり方
その直前までで少し謎を残してエンディングを迎えていれば一つの作品として綺麗にまとまったはずなのに、と思わずにはいられない
エンディング後に次回作の予告動画を流すのは初めての体験だったので斬新だな、とは感じたが次回作への繋がり方としてはあまり上手いやり方ではないと思う
空の軌跡 the 1stのシステム
ファストトラベルのおかげで移動が快適

オリジナル版にはなかった機能らしいが、ファストトラベル機能が実装されているおかげで広大なマップを走る必要がなくサッと移動できるのが非常に快適だった
街の入口や特定のエリアだけでなく、店舗やギルドといった各施設を直接指定して建物内に移動することができるのも秀逸
またそれだけでなく、ダンジョン内でも好きな階層に移動できるのは意外で驚いた
サブクエストなどの進行先がわかりやすかった
メインストーリーに限らずサブクエストやサブイベントなどもマップ上に「!」マークを色違いで表示することで、どこにいけば何が起こるかをわかりやすく表示してくれていたおかげで探し回る手間が省けて遊びやすくなっていた
物によっては最終的にエステルとヨシュアの最強武器を手に入れられるサブイベントがあるが、マップを確認することを心掛けていれば見逃すこともない
初見でも十二分に楽しめるようになっているので、あまりRPGをプレイしない人でも色々なコンテンツに触れられるように配慮されていて非常に良かった
宿屋に泊まった時にCPが全回復しない
難敵やボス戦の前にしっかりと万全の状態で挑むために宿屋に泊まって全回復することがある
が、HPとEPは全回復するのにCPは100しか回復してくれない
MAXの200にするにはもう1回泊まる手間が増える
何故1回で全回復できない仕様にしたのかよくわからない
単純にこれは不親切な設計だと思う
空の軌跡 the 1stの総評
空の軌跡 the 1stのここが悪い
- ボイスが中途半端で、会話相手がボイスありなのに主人公たちにはボイスがついてない部分がそこそこあってアンバランスさが目立った
- セリフまわしがまわりくどい場面がそこそこあったり、会話毎にボケとツッコミを無理にいれるので話が脱線して正直無駄に長くなりがち
- ストーリー展開がのんびりで特に序盤はあくびが出るほど退屈だった
- 敵の体力が高すぎると感じた
- 宿屋に泊まった時にCPが全回復しないのが手間がかかって面倒
空の軌跡 the 1stのここが良い
- ファストトラベルがすごく便利で移動が快適
- アクションベースのクイックバトルから戦略性のあるコマンドバトルへのスムーズな移行が良かった
- どのキャラクターもそれぞれの背景含めよく練られてる
- 一つの作品として綺麗にまとまったとは思えないが、物語最後の引き方が続編へ繋がるような作りになっている
他ユーザーのレビュー
低評価

ボイスが中途半端にあったりなかったりとアンバランスさが目立った

とにかく会話が迂遠

ザコ敵のHPが異様に高い
高評価

「ファストトラベル」や「ハイスピードモード」が実装されていて移動が快適だった

フィールドで仲間が会話している時に、別のアクションで途切れた場合でもその後途中からしっかりと続けてくれるのが地味だけどすごい

キャラ毎にある程度の縛りはあるがその中で好きなようにカスタマイズできて楽しい
まとめ
今作は2004年の原作を現代的に蘇らせた理想的なリメイクとなっている
会話が迂遠だったりボイスが中途半端だったりと目につく部分は確かにあるが、それでも原作から大きく進化しているのでプレイしやすいリメイクとなっている
JRPGが好きならプレイするべきタイトル
また、管理人のように軌跡シリーズを遊んだことのない方は、ここが始め時
ということで、空の軌跡 the 1stは定価で購入しても十分満足できる作品なのでおススメしたい



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