「PS4」「PS5」「Switch」など次々と新しいゲームコンソールがリリースされ面白いタイトルが出てくる中、ゲーム配信や録画をして映像を保存しておきたくなる事もどんどん増えてきています
そんな時に必要になってくる機材が「キャプチャーボード」
ただ一言にキャプチャーボードといっても値段・性能・メーカーなど様々な物があるので選択肢が多いと逆にどれにすればいいのかわからなくなることも。。。
そこでこの記事では、おすすめのキャプチャーボードについて紹介しています
物によっては全く安くない買い物なので、せっかくキャプチャーボードを購入しようと気持ちが動いているなら失敗はしてほしくありません
もちろん「安さ」も大事ですが、「性能」も当然必要
このバランスが良いキャプチャーボードをまとめたので、まだ持っていない方はぜひ参考にしてみてください
おすすめのキャプチャーボード
外付け型キャプチャーボード
ASUS TUF GAMING CAPTURE BOX CU4K30
スペック | |
---|---|
接続方法 | USB3.2 Gen 1 x 1 (Type-C) |
映像入力 | HDMI 2.0 |
音声入力 | HDMI 2.0 |
映像解像度(入力) |
4K (60Hz HDR) 2K (144Hz HDR) Full HD (240Hz HDR) |
パススルー機能 |
4K (60Hz HDR) 2K (144Hz HDR) Full HD (240Hz HDR) |
録画 |
USB 3.2: 非圧縮 2160p30/1440p60/1080p120/1080p60/1080p30/ 720p60/720p30/576p/480p USB 2.0: 非圧縮 |
オーディオミキサー(入力) | 3.5mm接続のヘッドセット、ゲームパッド |
サイズ | 105 x 80 x 21 mm |
エンコード方式 | ソフトウェア |
対応OS | Windows |
対応ゲームコンソール | PlayStation, Xbox, Switch |
ASUSより初の外付けキャプチャーボードが2021年5月28日に発売開始されました
価格は他と比べると高めですが、性能がいい
そして何より特にドライバなどをインストールする必要がなく、自動で認識してくれるので繋げてしまえば即使用可能なので楽で使いやすいのがポイント
またヘッドセットのケーブルが同梱されているので、パソコンに音を入れつつヘッドセットにも同時に流すことができるのは非常に助かります
別途機材を必要とせずに遅延対策になっているのが良き
さらに配信ソフト「OBS」が公式で承認されているのでライブ配信や録画が非常に簡単にできてしまいます
使い方も簡単で
↓
USB Type-CとUSB3.0でキャプチャーボードとパソコンを繋げる
↓
キャプチャーボードが勝手に起動
↓
「OBS」を立ち上げ「ソース」の下にある「+」をクリック
↓
「映像キャプチャデバイス」を新規作成
↓
デバイス選択から「CU4K30 UBC UHD VIDEO」を選択
これで準備完了
繋げればいいだけなので慣れてない方でも簡単に使えるのがポイント高いですね!
ただこのままだと若干の遅延があるので2つ目のモニターとキャプチャーボードの「HDMI OUT」を繋げてパススルー機能で遅延をなくした映像を見ながらプレイしたいジャンルはあります
FPS系で言えば「荒野行動」や「APEX LEGEND」のような一瞬が勝敗を分けるようなゲームですね
価格は高くてもいいので「遅延が少ない」「映像が乱れない」「音ズレしない」といった性能を重視したい方は是非検討したいキャプチャーボードになります
AverMedia GC550 PLUS
スペック | |
---|---|
接続方法 | USB3.1 Gen 1 x 1 (Type-C) |
入力端子 | HDMI 2.0 |
映像解像度(入力) | 1080p 60fps |
パススルー機能 | 4K (60fps) |
録画 | 1920 x 1080 @ 60fps |
サイズ | 145 x 97 x 29 mm |
エンコード方式 | ソフトウェア |
対応OS | Windows |
対応ゲームコンソール | PS4 Pro, PS4, Xbox One, Switch, iPhone, WiiU, Xbox 360 |
キャプチャーボードを探していると目にする機会も多いのが2018年6月8日にAVerMediaより発売開始された「Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS」
価格は高めですが安定性が高く遅延も少ないので使いやすい
4Kパススルー機能も搭載しているので次世代機のPS4やXbox Oneなどのコンソールをよく使う方にとっても勧められていますね
さらには付属として動画編集ソフト「PowerDirector 15 fro AVerMedia」と録画・配信に使える「RECentral」がついてくるので、迷った時にはこれを選べばいいと言ってる方もいるくらいおすすめされています
キャプチャーボードを探している方で動画編集ソフトなどを持っていない方はこういうまとめてある商品はありがたいですよね
GC550からの変更点として「マイク入力」「AUX端子」「コンポーネント端子」が廃止されたのでレトロゲームを繋げることができなくなっていますが、昔のコンソールを使うことのない方にとってはデメリットになりません
むしろ
が、まとめて手に入るのでここが大きな利点です
ソフトウェアやキャプチャーボードのドライバーをインストールする手間がありますが、準備をするのは最初だけなので焦らずゆっくりとセッティングすれば難しいことはありません
ゲームを録画・配信・編集する環境を一気に揃えたい方におすすめの1つです
Elgato HD60 S+
スペック | |
---|---|
接続方法 | USB3.0 |
入力端子 | HDMI 2.0 |
映像解像度(入力) | 1080p 60fps |
パススルー機能 | 2160p 60fps HDR |
キャプチャ解像度 | 2160p30, 1080p60 HDR, 1080p60, 1080p30, 1080i, 720p60, 576p, 480p |
サイズ | 112 x 75 x 19 mm |
エンコード方式 | ソフトウェア |
対応OS | Windows / Mac |
対応ゲームコンソール | PS5, PS4 Pro, PS4, Xbox One, Switch, iPhone, WiiU, Xbox 360 |
HDMIに対応しているキャプチャーボードを選ぶ際にAVerMediaの商品と一緒に検討されるのが2019年11月1日にElgatoから販売されている「Game Capture HD60 S+」になります
Elgatoはキャプチャーボードで人気のメーカーで多くの人が外付け型の「HD60 S」を使用しているようですが、今回おすすめしているのはそこからマイナーチェンジが加えられた後継機の「HD60 S+」
主な変更点として
- 4K60fpsでのパススルー機能の追加
- 4K30fpsでの録画に対応
- 1080p60fpsでのHDRに対応
の3点が挙げられます
AVerMediaの「GC553」などと比べると若干性能面で見劣りしますが、特にライブ配信を考えてる方にとってElgatoのHD60 S+が選ばれる点は起動中の無音
AverMedia「GC553」は排熱のためにファンが動くので、この音がライブ配信や実況動画にノイズとして入ってしまうというデメリットがありますが、Elgato HD60 S+は電源が入っても全く音が聞こえないのでノイズの心配がありません
またドライバや専用のソフトが不要なのも好印象ですね
配信ソフトや動画編集ソフトなどはすでに自前で用意している方でキャプチャーボードのみを探しているならElgatoのHD60 S+の方が優先順位が高いと個人的には思います
使いもしないソフトやドライバなどをインストールしたくない方も少なくないはず
例えば配信ソフトは「OBS」を使うのに、別のソフトをインストールしておかないといけない、といった感じですね
余計なソフトのインストールやノイズの心配をしたくない方で高フレームが不要といった状況ならこのキャプチャーボードがピッタリかと思います
内蔵型キャプチャーボード
Elgato 4K60 Pro MK.2
スペック | |
---|---|
接続方法 | PCIe x4/x8/x16 |
映像入力 | HDMI 2.0 |
パススルー機能 | 4K (3840×2160), HDR, 240fps |
最大録画 |
2160p/60fps 1440p/144fps 1080p/240fp |
サイズ | 56 x 121 x 19 mm |
エンコード方式 | ソフトウェア |
対応OS | Windows |
対応ゲームコンソール | PS5, PS4 シリーズ, Xbox シリーズ, Switch |
2019年9月12日にElgatoより発売が開始されている内蔵型のキャプチャーボードです
名前にもある通り「4K60fps」にも対応した製品になっているのでそこそこ高めのスペックを要求するようなゲームも綺麗に録画したいという方はチェックしておきたい性能ですね
このキャプチャーボードはドライバやソフトのインストールは必要ないので、パソコンに取り付けるだけで使い始めることができます
余計なものをパソコンにインストールしたくない方には魅力的ですね
AVerMedia Live Gamer DUO GC570D
スペック | |
---|---|
接続方法 | PCIe x4 Gen 2 |
入力端子 |
HDMI IN 1:HDMI 2.0(4k/60fps、HDR、高リフレッシュレート対応) HDMI IN 2:HDMI 1.4(1080p/60fps対応) |
出力端子(パススルー) | HDMI 2.0(4k/60fps、HDR、高リフレッシュレート対応) |
最大入出力解像度 |
HDMI IN 1 & OUT: 3840 x 2160@60fps / 2560 x 1440@144fps / 1920 x 1080@240fps HDMI IN 2:1920 x 1080@60fps |
最大録画解像度 | 1920 x 1080 @ 60fps |
対応解像度 | 1080p |
サイズ | 140 x 125 x 22 mm |
エンコード方式 | ソフトウェア |
対応OS | Windows |
対応ゲームコンソール | PS5, PS4 シリーズ, Xbox Oneシリーズ, Switch, iOS |
2020年9月18日にAVerMediaから内蔵型のキャプチャーボードが販売されています
内蔵型は装着したら暫く変更しないでしょうから、PS5にまで対応できるのは非常にありがたいですね
録画解像度は最大で「1080p/60fps」ですが、入力とパススルー機能が「4K/60fps」や「1080p/240fps」に対応しているので、
という方には十分すぎる性能です
また、HDMI入力が2系統備えているので、これ1台でゲーム実況や配信をしつつビデオカメラを繋げて顔出しもできます
1つで完結するので結果コストを抑えることにも繋げられます
さらに同梱物にはこのキャプチャーボードの他に専用のソフト「RECentral」も付属しているので、一式まとめて揃えたい方は検討したいアイテムです
外付け型と内蔵型について
キャプチャーボードにはUSBなどを利用して使用していく「外付け型」とパソコン内に装備する「内蔵型」の2種類が存在します
外付け型
キャプチャーボードを探す際によく目にするのはこの外付け型の物になります
外付け型はUSBなどを利用してパソコンに接続するタイプなので、初心者でも簡単に取り扱うことのできるキャプチャーボードです
内蔵型
反対に「内蔵型」のキャプチャーボードは言葉の通りパソコン内部に接続して使用していくものになります
つまり
そもそもデスクトップ型のパソコンを持っていない方にとっては選択肢には入りません
また、パソコンをいじったことのない方には少し取り扱いが難しいアイテムです
デスクトップは持ってるし多少はいじれるという方も「接続スロット」の空きがなかったり位置的にグラフィックボードなど他のパーツと干渉して装着できないという場合もあるので、内蔵型のキャプチャーボードを検討する際にはスロットやスペースも考慮していきましょう
エンコード方式はどちらが良い?
キャプチャーボードの購入を考える際に必ず直面するのがエンコード方式の「ソフトウェア」と「ハードウェア」という点
つまり、映像を適した形に処理する工程ですね
この作業をソフトウェアの方で処理するのか、ハードウェアの方に任せるのかがキャプチャーボード購入の際に考えなければいけないことの1つになります
ソフトウェアエンコードの特徴
「ソフトウェアエンコード」の場合、パソコンの方で処理をするので当然PCにかかる負荷が大きくなります
その分キャプチャーボードでの作業工程が少ないので映像の遅延は小さくなります
- PCにかかる負荷が大きい
- 映像遅延は小さい
ハードウェアエンコードの特徴
反対に「ハードウェアエンコード」だと、キャプチャーボードの方で先に処理をするのでPCにかかる負荷は小さくなりますね
ただしキャプチャーボードの作業工程が増えるので当然その分映像の遅延が大きくなりがちです
- PCにかかる負荷が小さい
- 映像遅延は大きい
ゲーム実況ならパススルー機能は必須
最近のキャプチャーボードには遅延の全くない映像を出力する機能が搭載されています
それが「パススルー機能」
基本的に配信ソフトに出力されている映像を見ながらプレイしようとすると音や画面の遅延(ラグ)が発生してしまいます
特に一瞬が勝敗を左右する「荒野行動」「APEX LEGEND」などのFPS系にとっては死活問題
この問題を解決してくれるのが「パススルー機能」で、パススルー機能を搭載したキャプチャーボードと2つ目のモニターを繋ぐことで遅延のないゲームプレイ画面を出力することが可能となっています
つまり例えば、
ということ
パススルーで遅延のないゲーム画面を見ながらプレイすればいつも通り快適に遊べます
ライブ配信、実況動画、プレイ動画などなどどのジャンルでも音や映像がズレてしまうと視聴者も不快になることが多々あるので、「パススルー機能」は必須といっても過言ではありません
キャプチャーボードの選び方
結局のところ、どういったキャプチャーボードが最適なのか?
物によっては安くない買い物になるので失敗はしたくありません
外付け型か内蔵型かの選択
早い話、デスクトップのパソコンを持っていない方は「内蔵型」という選択肢はありません
仮にデスクトップを持っていたとしても他のパーツ(例:グラフィックボード)がすでに陣取っていたり、パーツ達が大きく装着しようとするとぶつかってしまうといった問題で取り付けることができないこともあります
デスクトップパソコンを持っていて「空きスロット」と「十分なスペース」がある場合に限り「内蔵型」という選択肢が出てくるということですね
それ以外は「外付け型」一択です
パススルー機能
ストレスなく配信をしていくなら先ず間違いなく「パススルー機能」は必要です
遅延がないというだけで余計な問題から解放されるのでキャプチャーボードを選ぶ際にはパススルー機能が搭載されていることは必須条件
後は、このパススルー機能がどの程度の「解像度」や「フレームレート」までカバーしてくれているかを確認すればいいだけ
解像度とフレームレート
キャプチャーボードによっては対応している「解像度」と「フレームレート」が異なります
- HD (1280 x 760)
- フルHD (1920 x 1080)
- QHD (2560 x 1440)
- 4K (3840 x 2160)
フレームレートは1秒間に何回処理を行うかを表す数値なので、この数値が高いほど滑らかで綺麗な映像になります
30fpsしか対応していないキャプチャーボードで60fpsのゲームを録画すると映像がカクカクしてします
なので、
エンコード方式
エンコード方式には「ソフトウェアエンコード」と「ハードウェアエンコード」の2種類があります
ソフトウェアエンコードはパソコンの方で処理をするので映像の遅延は小さく抑えることができますが、パソコンへの負荷が大きくなります
反対にハードウェアエンコードはキャプチャーボードで処理をしてからパソコンへ出力するので遅延が大きくなるデメリットがあります
パソコンで処理をしない分パソコンへの負荷は軽減されますけどね
ただ色々な製品を見てみると「ソフトウェアエンコード」の方が多いと思います
やっぱり「映像の遅延」が一番問題ですからね
まとめ
キャプチャーボードを選ぶ際には先ずデスクトップに装着する「内蔵型」を探すのか、HDMI端子で繋ぐ「外付け型」を選ぶのかを決めましょう
性能だけで見れば似たような価格だと内蔵型の方が高性能になっていますが、そもそもデスクトップのパソコンを持っていない方は選択肢がありません
安いキャプチャーボードももちろんありますが、「低画質」「低音質」「音ズレ」といった問題や次世代機が求めてくるスペックに追い付かなくなりやすいので性能もしっかりと見ていきたいです
外付け型キャプチャーボードの中で一緒に配信や録画ができるソフトウェアも確保したい場合は「AverMedia GC550 PLUS」になります
専用の配信ソフトが同梱されているのでセットアップが完了すればゲーム配信や録画をしていくことができます
反対に録画や編集ソフトは自前で用意するのでキャプチャーボードだけが欲しい場合は「Elgato HD60 S+」でもよさそうですね
キャプチャーボードにファンが付いていないので配信中にノイズが入ることもないので余計なストレスなく使用可能です
価格は多少高くてもいいから余計なドライバなどのインストールなしに良い質を求めているなら「ASUS TUF GAMING CAPTURE BOX CU4K30」を検討したいです
余計な手間などはなく、モニター・ゲーム機・キャプチャーボードを繋げればすぐにでも開始できるので非常に簡単
また公式が配信ソフトの「OBS」を承認しているので相性がよく使いにくさとは無縁です
デスクトップに装着する内蔵型キャプチャーボードを探しているなら「Elgato 4K60 Pro MK.2」が簡単に使用できるのでよさそうですね
「AVerMedia Live Gamer DUO GC570D」も性能的には同程度ですが、ソフトをインストールしたりともうひと手間あるので個人的にはドライバのインストールなどがない方が喜ばしいです