2025年10月30日に発売開始された「ドラクエ2リメイク」を実際にプレイしての評価&レビューになります
オリジナル版は1987年01月26日に発売され、その後色々なハードに移植されている
筆者はオリジナル版をプレイ済みだが内容はほぼ覚えてない状態
- ドラクエ2リメイクが気になっていてレビューを知りたい
- 時間を割いてまでプレイするべきなのか?
- メリット・デメリットは?
- ユーザーの口コミレビューはどんな感じ?
などの疑問に答えていきます
ドラクエ2リメイクの概要
| ドラクエ1リメイクの概要 | |
|---|---|
| ジャンル | RPG |
| ハード | Switch Switch2 PS5 Xbox X|S Steam Windows |
| 発売日 | 2025年10月30日 |
| 発売元 | スクウェア・エニックス |
| 開発元 | アートディンク SQEX浅野チーム |
ドラクエ2リメイクの要点
ゲームシステム
- シリーズ初のパーティ制に加え、オリジナル版より一人多くメンバーが追加されている
- 重要NPCの頭上に「!」マークが表示され、次に話すべき人物が分かりやすくなった
- マップ上で「ひみつの場所」がわかりやすく表示される機能が実装された
ストーリー構成
- オリジナル版は容量の問題で必要最低限のシンプルな作りだったが、物語がかなり強化されている
- ドラクエ3の主人公やオルテガが生きていた痕跡が残されていて、より深みのある繋がりを感じることができる
- わかりやすくシンプルな展開で話の流れについていきやすい
特徴的な要素
- 味方それぞれが一部の特技や魔法を使用時、条件を満たすと超絶技が使える
- オートセーブのおかげでゲームオーバーのリスクが軽減されて再挑戦しやすくなっている
- JRPG好き
- 王道JRPGという立ち位置を確立したドラクエシリーズをプレイしたい
- ロトシリーズの繋がりが気になっている
- 50時間程度で終わらせられる作品を探している
ドラクエ2リメイクに要する時間
「ドラクエ2リメイク」を一通りプレイするのにだいたいどのくらいの時間が必要になるか、海外サイト「HowLongToBeat」を参考にして見てみる
記録されたデータはドラクエ1と2両方をプレイした時間のみらしい
| 所要時間 | 投票数 | 平均値 | 中央値 | 急ぎ足 | のんびり |
|---|---|---|---|---|---|
| メインストーリー | 17 | 29h 21m | 25h 30m | 19h 30m | 41h 26m |
| メイン+エクストラ | 24 | 51h 9m | 51h 45m | 33h 13m | 93h 13m |
| トロフィーコンプリート | 18 | 63h 30m | 63h 43m | 46h 48m | 82h 18m |

ドラクエ2にかかる時間は約45時間前後
ドラクエ2リメイクの評価
メタスコア


個人評価
| 筆者の評価 | |
|---|---|
| 音楽 | 19 |
| グラフィック | 18 |
| ゲームプレイ | 19 |
| ストーリー | 20 |
| システム | 18 |
| 合計 | 94 |
ドラクエ2リメイクの音楽
ドラクエ2のBGMで特徴的なのは、「フィールド曲が切り替わる」演出がなされていること
| パーティー人数 | 曲 |
|---|---|
| 2人以下 | 遥かなる旅路 |
| 3人以上 | 果てしなき世界 |
「遥かなる旅路」は郷愁溢れる勇壮な曲で個人的に好きだが、このBGMを聞けるタイミングはそう長くないので音楽に意識を向けてないと印象が薄くなる
というのも最序盤ではBGMよりも周りの景色やアイテム入手、ストーリー進行に気を取られがちになる
ただ、物語の途中で仲間の一人が一時離脱する時にこの曲に戻る演出が際立っていて、このおかげで印象に残ってる人も少なくないはず
そして、基本的に長い事聞くことになる「果てしなき世界」は「遥かなる旅路」と打って変わってとても明るい曲調
ドラクエ2を思い浮かべる時に明るいイメージが多いのは、このフィールド曲や町でのBGMがどれも印象深いから
イベントやボイスの追加などでキャラクターの心情などが分かりやすくなった反面、復讐などの負の感情で重い空気になり過ぎないのはセリフ回しと明るい音楽のおかげだろう
一部不満だったのは、追加された大量の中ボスや本編外の格上ボスに通常戦闘曲が充てられていたこと
特に「しんりゅう」や「オクトネイビー」など強敵であるにもかかわらず通常戦闘曲なのは盛り上がりに欠けるので残念
欲を言えば、新曲を少し入れるなどもっと挑戦してほしかった
新曲じゃないにしても、「カタストロフ」やドラクエ3の「戦いの時」を流してくれた方がもっと盛り上がるはず
あとは通常エンディング後に訪れる「無限の回廊」ではドラクエ2だけではなく1や3の迷宮やダンジョンが出てくるので、それに合わせてBGMも変えてくれるとより分かりやすく「ロトの勇者」の繋がりを感じることができたかもしれない
総合的に非常によくできた作品だったので、音楽の面でももう一歩挑戦してくれているとより満足度は高かった
ドラクエ2リメイクのグラフィック


基本的には「ドラクエ3リメイク」や「ドラクエ1リメイク」同様、「HD-2D」という手法を使って表現されている
草木の彩りや建築物の重厚感などドラゴンクエストの世界を非常に高いクオリティで再構築しているので冒険心をくすぐられる
その上で「3」や「1」にない表現方法として、ローレシア城とサマルトリア城の床が鏡面仕上げで表現されていて高級感に差を出している
さらに、今作は平原・海原・雪原・砂漠に加え新しく海底と深海マップが追加されているので、冒険のスケールが段違い
ラスボス前にはムービーが挿入されるなど、映像にも非常に力が入っている
不満点としては「3」「1」「2」を通して光の演出の影響でツボ・タル・宝箱・キラキラが背景に溶け込んで見つけにくい場合があること
ツボやタルからアイテムが入手できる物は明るめに作られているとはいえ、背景に溶け込みすぎてるなと感じる箇所もあった
改善してくれるといいなという点はあるが、総じてHD-2Dのポテンシャルを最大限に活かした世界観の美しさは間違いなくロトの物語を締めくくるにふさわしいビジュアル体験であった
ドラクエ2リメイクのゲームプレイ


先にドラクエ1リメイクをプレイした人なら感じたであろう窮屈だった主人公1人vs敵複数というバトル構造から一転
味方複数vs敵複数というバトルスタイルに変わって様々な戦術を駆使することができるようになり、戦いの幅が一気に広がった
この「解放感」が楽しさに直結してくるが、個人的に、それでも最序盤から仲間が3人に増えるまでは若干退屈に感じた
そこから4人に増えるまで徐々に楽しくなってくるけども、十分満足と言えるまでの楽しさではなかった
ただ、パーティーが4人になると楽しさを実感し始めることになる
サマルトリア姫を仲間にするタイミングではレベルもそこそこ上がってきてできることが増えてくるので、楽しさが右肩上がりで徐々にのめり込み始めるようになる
そこに加えて「いのちの紋章」を入手して超絶技が使えるようになると戦い方が一変するので、ここから一気にバトルが楽しくなる
何と言っても4人それぞれが攻撃系や支援系の超絶技を持っていて誰でも火力を出せるので、自分の好きな戦い方ができるのが特徴的
攻撃役の火力に関して、味方にバフ、敵にデバフを付与した状態で超絶技を使用すると高火力の与ダメージを叩き出せるのも気持ちが良くて楽しかった
戦闘の楽しさがピークに達するのが真エンディングで戦うことになるラスボスなのも、調整が上手くいっている証拠
ドラクエ2リメイクのストーリー


特に「ドラクエ3リメイク」→「ドラクエ1リメイク」→「ドラクエ2リメイク」とプレイしたきた人は、必ず真エンディングまで遊んで欲しい
通常エンディングで終わらせてしまうにはとてもとてももったいないくらい、最後のシーンが重要
大量の追加シナリオ
ドラクエ2リメイクはオリジナル版のシンプルな物語を大幅に再構築した「新生版」と言えるほどの出来
オリジナル版は「1」→「2」でフィールドが広大になったと言われていたが、物語に関してはやはり容量の問題もありだいぶあっさりしたものだった
またテキスト量も少なくキャラクターの内面描写が薄かった
しかし今作では容量の問題から解放されたことによって、1つ1つのイベントや出来事が丁寧に描かれ「等身大の若者たちが伝説の重圧にもがきながらも成長する物語」をしっかりと表現できている
原作の骨子である「ロトの末裔3人がハーゴンとシドーを倒す英雄譚」は守りつつ、「仲間の会話の大量追加」「ボイス演出」「新キャラクター」「海底マップ」「真エンディング」などでボリュームをガッツリ膨らませている
これにより旅の「目的意識」が明確になり、単なるアイテム集めが「仲間を救う」「誤解を解く」といった感情的な動機に変わった点が秀逸
特に新しく追加された「人魚のストーリー」はよくできていて、感情が前面に出てくる演出など見ごたえ抜群なうえドラクエシリーズを遊んでる人にとってはドラクエ11sを彷彿とさせる
物語を通して「種族間の和解」「愛」「裏切り」といったモチーフをロトの英雄譚に自然に溶け込ませることで、原作では表現できていなかった「心の旅」をより明確にし、ロト三部作としての連続性がより強くなっているのも見逃せない点
また、ボイス化によって原作ではほぼ無個性だったキャラクターたちが感情豊かに動き回ることで華やかな作品に仕上がっている
他のJRPGをプレイしてようやく気付く点として、1つ1つのセリフがそこまで長くないので会話のキャッチボールが気持ちよい
会話のテンポがいいので聞いていてダレないのがドラクエシリーズを通しての特徴だと思う
そして今作も例にもれずセリフが洗練されている
敵キャラのストーリー
今作では味方だけでなく敵キャラクターもしっかりとボイスがついているので、それぞれの感情やどういった思いで動いているのか、ということがよくわかるようになった
敵側のちょっとしたストーリーを知れるようになったので、物語が全体的に厚みを増してより没入しやすくなっている
中でも注目なのがハーゴン教団の幹部「ベリアル」「バズズ」「ミリエラ」「アトラス」の4体
原作では唐突に出てくる無個性の「ベリアル」「バズズ」「アトラス」3体は「悪霊の神々」と位置づけられ、異界から召喚された神々という設定が新たに明かされることでハーゴン教団の内情が深掘りされている
4体目の「ミリエラ」は原作SFC版では「バニーガール大臣」というモブキャラだったのが、今作ではハーゴンの幹部に大抜擢されている
原作の「ただ強いボス」から完全に格上げされたハーゴン教団の幹部たちはしっかりとイベントや真エンディングに連動していて、敵として魅力的になっている
サマルトリア姫が仲間になる
ドラクエ2リメイクで最大の目玉の1つが「サマルトリア姫」
原作ではサマルトリア王子の妹としてわずかに言及されるだけだったNPCが、完全新規プレイアブルキャラとして昇格している
これにより物語だけでなく、戦闘や道中の会話の全てをより華やかに変革している
サマルトリア王子とはまた違ったベクトルのムードメーカーで、「家族愛」を強調した役回りとして物語を盛り上げる
サマルトリア姫を加えた仲間同士の掛け合いが軽快でユーモアがあったりと、シリアス一辺倒にならないのがいい塩梅
ドラクエ2リメイクのシステム
宝箱の色


鍵付きの宝箱は通常の宝箱と色が違い、カギの種類によって色分けされているのでどの宝箱を開けられるか視覚的に分かりやすくなっている
特に青い宝箱や緑の宝箱からは良いアイテムを入手できるなど、新しいアイテムや武器防具を手に入れた時の喜びがあって世界各地を周る楽しみにもなっていた
また、この鍵の種類によって開けられる色違いの宝箱という仕様は「扉」も同じで、ドラクエ自体を初めてプレイする人にとってもわかりやすいシステムでよかった
反面、すでに行ったことのある場所へ再度宝箱を開けるためだけに行き直す手間が面倒に感じるユーザーが一定数いたのも事実
呪いの装備
ドラクエシリーズでだいたい持ち物の肥やしになる「呪いの装備」が、今作では役に立つ仕様だったのがよかった
呪いの装備は、物によっては良い性能を有しているが身動きが取れなくなるなどのデメリットが大きすぎて普通なら装備することはない類の物
だが、物語上のイベントを経てサマルトリア王子だけが装着してもデメリットを無視して装備できるようになる、というコンセプトが特別感があり非常によかった
「装備を着けたら外せなくなる」という呪いはそのままなので、状況や戦況に合わせて手軽に装備を付け替えられないのが悩ましいが、頻繁に装備を付け替えることがないプレイヤーにとってはそこまで使いにくくはないはずなのも良ポイント
超絶技
超絶技はドラクエ1リメイクにも実装されていて、「ドラクエ1リメイクを本気でレビューします!」の方で言及しているのでここでは多くは語らない
が、ドラクエ2リメイクでは味方がそれぞれの超絶技を使用することができるのでドラクエ1リメイクよりも派手で選択の幅(戦術)が広い戦闘になる
そのおかげでプレイヤーそれぞれの個性が出やすいのが楽しさの秘訣の1つだと思う
レミラーマの巻物
レミラーマは「近くにある宝箱や落ちている物を発見できる」魔法で、あちこちに点在しているアイテムを入手するためには早い段階から使用していきたい魔法となる
ただ今作では、この魔法を習得できる巻物を入手するタイミングがかなり遅い
特にドラクエ2リメイクではレミラーマがないと入手が難しいアイテムがいくつもあるので、もっと早い段階(なんなら序盤でもいいくらい)に手に入るよう調整しておいてほしかった
単純にこれは不親切な設計だと思う
ドラクエ2リメイクの総評
ドラクエ2リメイクのここが悪い
- レミラーマはもっと序盤で習得できてもよかったはず
- ローレシア王子も喋った方がより没入できた
ドラクエ2リメイクのここが良い
- 右肩上がりで戦闘が面白くなっていく
- 物語が追加シナリオによってとても奥深くなっている
- 主人公以外がよく喋るようになったので没入感が段違い
他ユーザーのレビュー
低評価



オリジナル版にいなかった敵が実装されている



ムーンブルク王女が「ベホマ」を使えなくなってるのは何故?



いつか手に入るカギを使って開ける宝箱を道中に配置しすぎ
高評価



新しいシナリオが大幅に追加されて満足いくボリュームになった



超絶技のおかげで戦い方が多様になって面白い



ロトシリーズの繋がりが深く描かれている
まとめ
今作はオリジナル版ドラクエ2の簡素な物語を「追加イベント」「仲間の会話の大量追加」「ボイス演出」「新キャラクター」「海底マップ」「真エンディング」などで大幅に再構築した、「新生版」と呼べるリメイクとなっている
主人公のローレシア王子は相変わらず喋ることはないが、その他の個性溢れる味方がガンガン喋ってくれるので賑やかな旅を味わえる
さらに「ドラクエ3リメイク」→「ドラクエ1リメイク」→「ドラクエ2リメイク」とプレイすることで、ロト三部作を通した様々な伏線を回収する驚きと感動がある
JRPGが好きならプレイするべきタイトル
ドラクエシリーズを遊んだことのない方は、先ずは「ドラクエ3リメイク」から遊んでみてほしい(感動のレベルが段違いになる)が今作からでも問題はない
ということで、ドラクエ2リメイクは定価で購入しても十分満足できる作品なのでおススメしたい











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