アピリッツがオンラインゲーム事業でM&Aするなら

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アピリッツが株式上場したのが2021年2月25日だったので、早くも1年と4か月が経過しています

上場同年には早くもwebソリューション事業とオンラインゲーム事業それぞれでM&Aを試みましたね

webソリューション事業の方では折り合いがついたようで、ムービングクルーを子会社化できています

反対にオンラインゲーム事業では子会社化の中止を決断しました

一般的に買収工作の成功が良しとされますが、総合的に評価されたこの企業の子会社化中止という経営判断は正しかったと思います

子会社化を中止した企業

アピリッツが子会社化を断念した企業は「ムーンラビット

[voice icon=”https://benikikyonomori.com/wp-content/uploads/2020/06/pictogram-dehehe01.png” type=”l”] ちなみにムーンラビットの代表「陳 建文」は「X-Legend Entertainment Japan」のCOOでした
[/voice]

そしてこの「X-Legend Entertainment Japan」は2020年8月31日に解散しているようです

現在サービス一覧をみてみると

[aside type=”boader”]
  • 幻想神域 -Another Fate-
  • 星界神話 -ASTRAL TALE-
  • SEVENTH DARK
[/aside]

の3タイトルを運営しているようです

これはどれも3DのMMORPGですね

2022年6月6日に公式ツイッターを確認したら、それぞれのフォロワーの数が以下の通り

[aside type=”boader”]
  • 幻想神域: 9,021
  • 星界神話: 5,231
  • SEVENTH DARK: 2,724
[/aside]

アピリッツが現在運営している「ゴエティアクロス」の公式ツイッターのフォロワーが2万を超えているので、超単純にフォロワーだけで考えたとしてもこの3タイトルを合わせてもゴエクロ以下の売上の可能性があります

この企業を買収しようとした際に株式価値を算定して出てきた価格よりも、ムーンラビット側が提示してきた価格が許容範囲を超えて高かったんだろうと思います

そんなのを買ってしまったら苦しくなるのはアピリッツ側になるので、子会社化の中止は英断でしょうね

アピリッツのMMORPG

ちなみに、アピリッツもMMORPGのジャンルで自社ゲーム開発からいくつかタイトルを出していました

その一覧は下記の通り

[aside type=”boader”]
  • アルフヘイムの魔物使い
  • かくりよの門
  • ゴエティア 千の魔神と無限の塔
  • かくりよの門・朧
  • オーバーエクリプス
[/aside]

このうち「かくりよの門・朧」と「オーバーエクリプス」が3DでのMMORPG

ここ最近のバズワード「メタバース」でより注目されてきている「3DCG」、ここをアピリッツもしっかりと見据えて動いてはいるようです

ただ現状はお世辞にもうまくいってるとは言えない状態

だからこそM&Aで強化していきたいということなんでしょうね

株式会社ケイブがでらゲーを子会社化

具体例として直近(2022年6月3日)で株式会社ケイブがでらゲーを買収して子会社化する、というニュースが出ました

株式会社ケイブの売上高

先ずは親会社となるケイブの成績を確認

年度 売上高(百万円) 前年比(%) 1株当たり当期純利益
2017 2,820 -152.65
2018 2,366 -16.1 -25.32
2019 1,890 -20.12 -351.86
2020 1,657 -12.33 -49.13
2021 1,365 -17.62 -40.09

売上高と1株当たり当期純利益を見てみると完全に右肩下がりで純損失

[voice icon=”https://benikikyonomori.com/wp-content/uploads/2020/06/pictogram-dehehe01.png” type=”l”] この時点で筆者にとっては投資対象から外れます
[/voice]

子会社化までの流れ

が、今回注目するのは子会社化までの流れ

早い話

5期連続赤字で業績回復が急務だけど、自社開発や海外企業が開発した輸入タイトルでは上手くいかなかった

だから、「企画・開発・製造・販売・輸出入」を強化するために子会社化をする

ということ

[voice icon=”https://benikikyonomori.com/wp-content/uploads/2020/02/pictogram-presentation04.png” type=”l”] 弱い部分の強化、という点でアピリッツと同じです
[/voice]

そして株式会社ケイブはでらゲーの株式価値算定でDCF法という評価方法を使って算定

その結果、株式価値総額はだいたい「4,752~5,431百万円」

でらゲー側と交渉して「50億円」に着地

という流れ

算定した価格とでらゲー側が「ヨシ!」とした価格が範囲内ですね

[aside] ということはアピリッツとムーンラビットの場合、この算定した価格より大きく外れた価格をムーンラビット側が提示してきたんだろうと思います
[/aside]

株主への還元

アピリッツが上場して1年ちょっと経ちましたが、株主の利益に配慮して経営を行ってきています

2021年10月1日付で1:3の「株式分割」

そして2022年1月期の期末から「配当」をだしています

さらに、2023年1月期では第2四半期に「5円」期末に「5円」の合計「10円」を予定しているので間違いなく株式時価総額の最大化ができています

そうなると次にやるべきことは「資金調達

色々な手法で資金を調達していく必要があります

株式会社ケイブがやったように「新株予約権」を使って株式市場から集めるのか

それとも金融機関から借り入れるのか

3DCG領域でのM&A

アピリッツが上場する前に書いた記事で、筆者も「3DCG」の領域でM&Aを進めるといいかもね、と言及してました

[aside type=”boader”]合わせて読みたい
[kanren postid=28906] [/aside]

そしてアピリッツが上場してから挑戦したのが今回の「ムーンラビット」で、ちょうど筆者が言っていた3DCGのサービスを展開していた会社

折り合いがつけば子会社化ができるみたいです

であるなら、つい先日「Project Shaz」を発表していた開発スタジオTVTにも注目しておく必要がありそうですね

この企業は「GOD EATER」シリーズや「フリーダムウォーズ」に携わったクリエイター「保井俊之」氏が代表を務めていて、ゲームの開発だけではなく「Theory Engine」というオンラインマルチプレイゲームのためのネットワークエンジンも開発しているようです

今では無視できない「Unity」や「Unreal Engine5」にも対応しているとのこと

「3DCG」領域でアピリッツがどう動いていくのか、引き続き注目です

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この記事を書いた人

2022年に20年ほど住んでたオーストラリアから日本に帰国したことをきっかけに、やりたかったコンシューマゲームの攻略を開始。20年の間にできてなかったコンシューマタイトルを少しずつ攻略していきます!

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