1991年7月19日にオリジナルのスーパーファミコン用が発売開始された「ファイナルファンタジー4」を実際にプレイしての評価&レビューになります
- ファイナルファンタジー4が気になっていてレビューを知りたい
- 時間を割いてまでプレイするべきなのか?
- メリット・デメリットは?
- ユーザーの口コミレビューはどんな感じ?
などの疑問に答えていきます
ファイナルファンタジー4の概要
ファイナルファンタジー4の概要 | |
---|---|
ジャンル | RPG |
ハード |
SFC GBA PSP DS Switch Steam |
発売日 | 1991年7月19日 |
発売元 | スクウェア(現スクウェア・エニックス) |
開発元 | スクウェア(現スクウェア・エニックス) |
ファイナルファンタジー4の要点
本編
「ファイナルファンタジー」シリーズの4作目でオリジナル版はスーパーファミコンにて発売された
その後、様々な機種に移植されている
今作から戦闘ではターン制ではなく、リアルタイムで時間が経過していく「ATB(アクティブバトルシステム)」が採用されていて、その後のシリーズや「クロノトリガー」などにも引き継がれている象徴的な作品となっている
ファイナルファンタジー4の物語は、バロン王国の飛空艇団「赤い翼」の隊長である主人公のセシルが、ミシディアの村から水のクリスタルを奪う任務を達成し帰還するところから始まる
任務に疑問を抱いたセシルは王に問いかけるが反逆の疑いを持たれて隊長職をおろされてしまう
そんなセシルにミストへ行けとの命令が出され、物語が大きく動き出していく
という、和製の王道ファンタジーRPG
JRPGを語るなら外すことのできない作品
管理人はだいたい20時間ちょっとでクリアしたくらいのボリューム
Interlude
「ファイナルファンタジー4 Complete Collection」の時に本編と後日談の「The After Years」を繋ぐためのストーリー「Interlude」が追加された
「Interlude」のストーリーは本編から1年後で、まだセシルとローザの子どもセオドアが生まれる前
ギルバートの国ダムシアンが復興したり、ヤンの子どもが生まれたりとようやく平和が浸透してきたと思った矢先に不穏な動きが出てくるところまでで先が非常に気になるように作られている
繋ぎのストーリーとしてしっかりと仕事をしている
管理人はだいたい3.5時間ほどでクリアしたくらいのボリューム
The After Years
「The After Years」は2008年に携帯電話用ゲームとして配信された追加のストーリー
その後、2011年にPSP版「ファイナルファンタジー4 Complete Collection」として移植された
この追加ストーリーは「セオドア編」から始まるが、その後フリーシナリオとして「リディア編」「ヤン編」「パロム編」「エッジ編」「ポロム編」「ギルバート編」と続く
上記を全て終わらせると「カイン編」「月の民編」「真月編」がプレイ可能になる、というチャプター制になっている作り
各チャプターはだいたい2-4時間程度で終わらせられるほどのボリュームになっている
- 王道RPG好き
- テンポが早くしっかり作られたストーリーを探してる
- BGMでテンション爆上げしたい
- 「ファイナルファンタジー」シリーズを遊んだことがないが興味はある
ファイナルファンタジー4に要する時間
「ファイナルファンタジー4」を一通りプレイするのにだいたいどのくらいの時間が必要になるか、海外サイト「HowLongToBeat」を参考にして見てみる
所要時間 | 投票数 | 平均値 | 中央値 | 急ぎ足 | のんびり |
---|---|---|---|---|---|
メインストーリー | 295 | 21h 24m | 21h | 15h 4m | 30h 36m |
メイン+サブイベント | 348 | 25h 5m | 24h | 17h 18m | 48h 57m |
トロフィーコンプリート | 141 | 31h 8m | 27h | 19h 46m | 88h 2m |
ファイナルファンタジー4の評価
メタスコア
Pixel Remaster版
Complete Collection版
GBA版
個人評価
筆者の評価 | |
---|---|
音楽 | 20 |
グラフィック | 15 |
ゲームプレイ | 15 |
ストーリー | 20 |
システム | 15 |
合計 | 85 |
ファイナルファンタジー4の音楽
とにかくどの曲も記憶に残りやすい
BGMを聞いただけで印象に残ってる場面を思い出せるくらいすごい
特にボスの戦闘曲バトル2は何度聴いてもかっこよすぎて飽きない
通常バトルのBGMも文句なくカッコイイので、エンカウント率が高くてもそこまで嫌にならないほど
ただし、個人的にはアレンジ版よりもオリジナル版の方が大好き
抽象的になるけど、オリジナル版は「硬さ」があるけどアレンジ版には「柔らかさ」がある
この柔らかさが申し訳ないけどかっこよくない
キレイにスタイリッシュにまとめましたよ、っていうのが違うんだよ
もし、オリジナルかアレンジかを自身で選択できなかったら自分の評価はかなり低くなってたけど選べる仕様にしたのはとても良い
より多くの人が幸せになれるいい判断
ファイナルファンタジー4のグラフィック
オリジナル版が発売されたのが1991年とはいえ、当時にしてはかなり目を引く出来だったはず
管理人がプレイしたPSP版ではキャラクターをはじめ敵のグラフィックは全て新しく刷新されているが原作の雰囲気に沿っているので全く違和感はない
魔法などの攻撃時のエフェクトもかなりキレイになっている
敵味方どちらのグラフィックやエフェクトも進化していて迫力が出ていた
また、キャラ毎の固有モーションや姿勢もしっかりと作り込まれているのも良ポイント
街やダンジョンなど何気ない場所のグラフィックですらより雰囲気を出した作りになっていて、気にして見ないとそのままスルーしてしまうくらいに世界が出来上がっている
ファイナルファンタジー4のゲームプレイ
良かった点
ストーリー
前作からかなりストーリー性が増している
新しいキャラクターが仲間に加わったり、離脱したりと展開がなかなか忙しく飽きずに進めていく事ができるのが秀逸
主人公のセシルはなよなよしてるイメージを持たれやすいかもしれないが、問題に直面すると即断即決ですぐに行動に移すのでわりとわかりやすいリーダーシップを発揮している
葛藤などをみせながらもわかりやすいストーリーにわかりやすいリーダーと、この世界に没入しやすい作りになっている
ATB(アクティブタイムバトル)
シリーズ4作目で新しく実装された「ATB(アクティブタイムバトル)」のおかげで戦闘に緊張感が出ている
その後の同シリーズのナンバリングタイトルや別タイトル(例:クロノトリガー)などにも採用されているシステムで、当時のRPGに新しい可能性を見出すようなシステムだった
オリジナル版ではゲージが見えてなかったが、PSP版ではゲージがあり視認できるようになっているので待ってる間も戦略を考えながらコマンドを入力していくことができるようになった
上記のストーリー性もそうだが、この戦闘システムのおかげでファイナルファンタジーの象徴的なタイトルになっている
オートバトル
オリジナル版にはなかった「オートバトル」の追加のおかげでプレイ環境がずいぶん快適になった
戦闘時にセレクトボタンを押すことで切替可能で、コンフィグからカーソル位置記憶にすることで前回使ったコマンドを自動的に使用してくれるようにすることでザコ敵を楽に殲滅できる
またオートバトルにすることでバトルスピードもかなり速くなるのも良ポイント
基本的に敵とのエンカウント率は高めになっているので、オートバトルとバトルスピードの上昇のおかげでサクサク進める事ができる
いまいちだった点
終盤あたりからのザコ敵の強さ
ちょうどバブイルの塔で戦うことになる四天王「ルビカンテ」を倒した後あたりからの敵の強さがいきなりグッと上がる
特に初めて「シルフの洞窟」に入って敵と戦った時の驚きは今でも強烈に覚えてるくらい
自分は戦い方を変えるなどして対応できたけど、ザコ戦が面倒に感じてすぐに逃げるプレイをしてる人にとっては苦労するだろうなと感じるくらいには敵の強さが跳ね上がる
SE
何よりも気になってしまったのがSE
カーソルを移動する時の音や扉を開ける時の音、BGMとの比較でもちょっと大き過ぎない?
もうオリジナル版がどうだったのかは思い出せないけど、今回プレイしたPSP版は調整ミスったのかな?と思うくらい気になってしまった
ただそれよりもいまいちだったのが戦闘時の効果音
一番嫌だったのが竜騎士カインの「ジャンプ」時のSE
オリジナル版の効果音がカッコいいと思うんですけど、なんで妙な変更を加えてしまったのか
エンカウント率の高さ
本編だけならエンカウント率の高さは我慢できた
ただ、「The After Years」までプレイするとなるとそこそこのボリュームになるので流石に気になるレベル
とはいえ比較的かんたんに逃げることはできる
簡単に逃げられるのはまあいいんだけど、だったらもうちょっとエンカウント率を調整してくれていたらもっと快適に遊べたのになと思う
ファイナルファンタジー4のストーリー
スーパーファミコンが発売し始めてから1年も経たずにリリースされた作品ということを考慮した上で見ても、わかりやすく遊びやすいように作られている
当時は容量の問題もあっただろうから会話のテンポが早く感じられるが、主人公が何に悩んでいて、どういう理由でどう行動していくかをわかりやすく表現しているのでプレイヤーも問題なくついていける
敵味方ともに多くのキャラクターが登場するがごちゃごちゃにならずに物語を進められるのもよくできている
「ファイナルファンタジー」シリーズは今作からよりストーリー性が増しているのも特徴
特に「クリスタル」「飛空艇」「召喚獣」といったファイナルファンタジーならではのキーワードがしっかりと物語に組み込まれていて、胸打たれたプレイヤーも多数いたはず
本編だけなら20時間もあればラスボスまで倒せるので、テンポよく物語を進めたい人にとって遊びやすいボリューム
さらにPSP版の「ファイナルファンタジー4 Complete Collection」には本編と後日談を繋げる「Interlude」と後日談「The After Years」が追加されているので、ファイナルファンタジー4の物語が好きなプレイヤーは必ずプレイしておきたい
なんといっても「The After Years」にはセシルとローザの子ども「セオドア」が登場するなど、平和になったあの世界のその後が描かれているからFF4好きなら気になって当然
ファイナルファンタジー4のシステム
今作から登場したバトルシステム「ATB(アクティブバトルシステム)」がなんといっても特徴的
後の作品にまで影響を与えているので、ファイナルファンタジーの象徴的な作品・システムと言っても過言ではない
当時は各キャラのタイムゲージが見えなかったが、移植・リメイク作にはしっかりとタイムゲージも搭載されているのでより快適になっている
また、コンフィグで味方の順番を飛ばすことも可能になっている
ただ一番大きな改善と言えば「オートバトル」が可能になったこと
これでかなり楽に周回やザコ敵戦などを消化していける
かなり便利なシステムではあるが、「記憶した直前の行動を繰り返す」ため、要所要所で戦い方を切り替える時には準備が必要というデメリットもある
唯一気になった部分はアイテムの所持数が48種類という点
デブチョコボにあずけることはできるからこの機能を上手く使えよ、と言えばそれはそうなんだけど2020年代のタイトルに慣れた後にプレイするとアイテムの取捨選択をするのが若干めんどくさい。。。
ファイナルファンタジー4の総評
ファイナルファンタジー4のここが悪い
- アイテム所持数のやりくりが面倒
- 敵とのエンカウント率が高め
- 中盤以降のザコ敵の強さの跳ね上がり方が急
ファイナルファンタジー4のここが良い
- 物語のテンポがよく置いてけぼりにされずにサクサク展開していく
- 音楽が素晴らしくテンションが上がる
- 味方キャラクターの数が多いけどそれぞれしっかりと個性が出ている
他ユーザーのレビュー
低評価
高評価
まとめ
JRPGが好きなら間違いなくプレイしておきたい作品の1つ
また「ファイナルファンタジー」シリーズに興味はあるけど遊んだことがなく、どのナンバリングタイトルから始めたらいいか迷ってる人はこのFF4をプレイしてみることをおススメしたい
シリーズのスターティングポイントとして間違いなく上位に入る
メインストーリーは約20時間程度で終わるのでダレる前にクリアできる
物語がよくできていて、どんどん先に進みたくなるように設計されている
何より王道のファンタジーRPGで日本に限らず世界でも人気なのでぜひ遊んでみてほしい
また、ストーリーを重視している人にはファイナルファンタジー4のキャッチコピーである「光と闇の物語」の意味を考えながらプレイしてもらえるとより楽しめると思う
例 | 光 | 闇 |
---|---|---|
例1 | セシル(パラディン) | セシル(暗黒騎士) |
例2 | セシル | ゴルベーザ |
例3 | 正義 | 悪 |
例4 | セシル | カイン |
思った以上に深い意味のあるストーリーになってると思いませんか?
ということで、ファイナルファンタジー4は今でも定価で購入しても十分満足できる作品なのでおススメしたい