デモンゲイズエクストラを本気でレビューします!

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2021年09月02日に発売開始された「デモンゲイズエクストラ」を実際にプレイしての評価&レビューになります

オリジナルのプレイステーションVita版は2013年01月24日に発売されているが、筆者はオリジナル版は未プレイ

  • デモンゲイズエクストラが気になっていてレビューを知りたい
  • 時間を割いてまでプレイするべきなのか?
  • メリット・デメリットは?
  • ユーザーの口コミレビューはどんな感じ?

などの疑問に答えていきます

もくじ

デモンゲイズエクストラの概要

デモンゲイズエクストラの概要
ジャンルダンジョンRPG
ハードPS4
Switch
発売日2021年09月02日
発売元ドラガミゲームス
開発元キャトルコール

デモンゲイズエクストラの要点

ゲームシステム

  • 一人称視点で3Dダンジョン探索をするターン制RPG
  • 探索中にデモンサークルにジェムを配置して敵を倒すと武器・防具・スキルなどの報酬を得る仕組み
  • ストーリークリア後には「合成システム」が解禁される

ストーリー構成

  • 主人公は「デモンゲイザー」となり、各ダンジョンを支配するデモン達の討伐をしていく
  • 15年前のデモン出現の謎を解き明かしながらグリモダール城を目指していく分かりやすい物語が展開される
  • クリア後には隠しダンジョンや真のラスボスが追加されている

特徴的な要素

  • 捕獲したデモンを戦闘で召喚することができる
  • オートパイロット機能によって指定した箇所まで自動で移動できる
  • 戦闘に負けてもリトライ機能によって即座にその戦闘をやり直せる
こんな人にお勧め
  • ダンジョンRPG好き
  • さくさく進められるダンジョン探索ができる作品をプレイしたい
  • 50時間以内に物語を終えられる程度のボリュームの作品を探してる

デモンゲイズエクストラに要する時間

「デモンゲイズエクストラ」を一通りプレイするのにだいたいどのくらいの時間が必要になるか、海外サイト「HowLongToBeat」を参考にして見てみる

所要時間投票数平均値中央値急ぎ足のんびり
メインストーリー345h 36m37h38h 9m53h 3m
メイン+エクストラ457h 20m56h 45m47h 46m67h 12m
トロフィーコンプリート348h 40m45h45h 25m51h 55m

メインストーリーをクリアするまでなら約35時間程度だった

デモンゲイズエクストラの評価

メタスコア

集まった情報が少なすぎてスコアを出せていない状態

個人評価

筆者の評価
音楽12
グラフィック12
ゲームプレイ10
ストーリー6
システム10
合計50

デモンゲイズエクストラの音楽

本作のBGMの一部にはVOCALOIDの「IA(イア)」が使用されている

挑戦する気持ちは大事だし歓迎もしたいが、これは間違いなく賛否ありそうな雰囲気の音楽になっていると感じた

正直、筆者も「なくていいな」という感想

テンポのいい曲があったり、最初は「うーん…」と思っても聴いていると意外と癖になる曲があったりと全部が悪いわけではない

ただ一番気になったのが音の調整が上手くいってないのか、歌声が小さいのもあるだろうしはっきりとした発音でないのも相まって、歌詞の部分が何言ってるのかほぼ聞き取れない点

歌詞付きの音楽は全く否定しないどころか、使い方によってはより感情を揺さぶることができる

例えば「FF10」の「ザナルカンドにて」や「うたわれるもの」の「キミガタメ」といったように、世界観を彩りながらプレイヤーの心を動かしてくるものは大歓迎

そういった点から見ると、もう少し違和感を消してくれていたらもっと好きになれたと思う

デモンゲイズエクストラのグラフィック

全体としてダンジョンRPGの伝統(シンプルな3Dダンジョンに加えて詳細な2Dアート)を守りつつ、現代機への適応を試みているが、革新的な進化は少なく見受けられる

イラスト面では敵味方それぞれ個性的で味があるが、動きはかなり少ない

オリジナル版が発売された2013年からの進化は見られないとの声もあるので、やはり地味さが目立つ

戦闘でもあまり動きがなく、敵の攻撃時もしくはダメージを受けた時にイラストが点滅する程度なのが非常に味気ない

また攻撃時のエフェクトもあまり種類がないのも視覚的な面白みに欠ける

3Dダンジョン面で言うと、ダンジョンごとの個性ははっきりしていて視認性も高いので分かりやすく雰囲気がいい

端的に言えばシンプルな作り

ウィザードリィ系のシンプルさを継承していてダンジョンRPGとしては機能的だが、「世界樹の迷宮」のような手描き風な神秘さや、「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」のような独特な豪華さと比べてしまうと物足りなく感じる

デモンゲイズエクストラのゲームプレイ

レベルデザインの深みに欠ける

一言でいうと、デモンゲイズエクストラのレベルデザインは退屈だった

ゲームでいうレベルデザインとは、プレイヤーが遊ぶ空間(ステージやマップ)を設計し、地形、敵、アイテム、ギミックなどの配置を調整することで、ゲームの面白さや難易度、進行を設計すること

デモンゲイズエクストラは以下のの主要エリアを舞台としたダンジョン群

  • 竜姫亭
  • 赤の旧市街
  • 青の旧市街
  • 奴隷墓地
  • 星樹のとばり
  • グリモダール

メインストーリーだけなら「黒い檻」エリアを探索する必要はない

序盤は壁を蹴って隠し通路を発見したりキックで秘密エリアを探索したりするアクションがあるので、ダンジョン探索に新鮮味がある

が、全体を通してみるとダンジョンのレイアウトは単調

マップは自動生成ではなく固定(これ自体は全然問題ではない)なのに、枝分かれは多くなく探索する広さもそこまで広くないので「直進→分岐数か所→サークル」というパターンに収まる

特に周回をする2周目以降になるとマップが全開になるから探索要素はほぼゼロになり、「フラグ立てのみの作業感」が一気に出てくる

ダメージ床に関しても最初は駆け引きがあるのかと思いきや、「クロノス」討伐後にクロノスを連れていけばダメージ床を無効化できるから、かなり序盤から脳死でダメージ床をずんずん進んでマッピングしていける

どこまで進んだら引き返して・・といった駆け引きは無用ですぅ

また、探索が慣れてきた頃に攻略することになる「グリモダール城」に入ると敵の強さが一段と上がる

ここまでにある程度レベルが上がっていたり武器防具が揃っていないと、レベル上げをしないと詰まる場合もある

プレイヤーの中にはこの「レベル上げ」が嫌いな人もいる

そうなった時にここがリタイアする地点になってしまう場合もある

特に意味なくダンジョンを徘徊して敵と繰り返し戦う「レベル上げ」をしなくていいようなデザインだったらより評価されていたはず

なので、これはレベルデザインの敵配置が原因

こういった要素が積み重なってしまって、序盤以降は退屈さが目立ってしまう

攻撃を回避されることが多すぎる

エクスペリエンスのDRPG全般に言える事らしいが、敵の回避率が高すぎて後半になるにつれて明らかに敵に攻撃が当たりにくくなってくる

この対処をしないと先ず攻略不可能なほど

逆に言えばこれの対策ができていれば攻略するのは難しくない

ここまで顕著だとプレイヤーの戦略構築の幅を狭めるだろうし、何よりバトルの満足度を下げる原因にもなっている

通常の戦闘ですら回避されることがよくあるので、探索テンポにも影響するのもよろしくない

キャラクターがレベルアップした時に自由に成長させられるようなシステムなのに、場合によってはこの落とし穴にハマることだってある

筆者にとってもこの仕様が一番の興覚めポイントだった

デモンゲイズエクストラのストーリー

先ず良い点として「デモンとの共闘」や「呪われた土地の解放」というテーマが、ゲームシステムである「デモン召喚」や「サークル」と一貫している点

ダンジョンRPGの「拠点回帰」は宿屋「竜姫亭」が拠点になっているので構造的にマッチしている点が挙げられる

ただ、軽いノリの会話やちょっとしたお色気が度々前面に押し出されていて、物語としてはあまりテンポはよくなくそれでいてかなり中途半端に設定が投げっぱなしになってしまった印象

主人公の記憶喪失関連や竜についてなどの背景はサラっと説明して終わる程度でかなり曖昧だし、神々の伝承やこの世界の歴史が断片的すぎて没入する間がない

エクストラで追加された「マキナ」関連も大したボリュームではないので、「ふーん」と思ってる間に終わってて初見プレイヤーの筆者にとっては何の感慨も湧かない追加ストーリーである

イベントシーンで没入感を演出してはいるが、主人公が無口設定なのに特に感情の描写を上手く周りのキャラを巻き込んで表現できていないので終始個性がない

周りがドタバタしてるだけ

主人公とNPCキャラ、デモンと主人公、そういった関係値が薄いまま終わってしまう(でも物語的にはだいぶ進んだ表現になっている)

ボイスによってある程度感情は伝えられるが、このボイス自体も音割れしていたりと残念な部分の方が目立つ

要所要所での掘り下げ不足が目立ってだいぶ「薄さ」を感じた

デモンゲイズエクストラのシステム

デモンの捕獲と召喚

主人公はダンジョンボスのデモンを倒す事でそのデモンを捕獲することができる

そして後にこのデモンを戦闘中に召喚して第6のメンバーとして使用することができるのが特徴

また、ダンジョン探索に同行させるデモンの固有能力によって、「ダメージ床無効」だったり「偽壁発見」といった探索に役立つ効果を発揮してくれるのも面白い

一方で、利用するデモンがだいたいいつも同じになってしまう点が残念なポイント

また、デモンとの会話などのやりとりがほぼないうちに討伐&捕獲、そして仲間として起用するので物語性はなくだいぶ淡泊

ジェムサークル

ジェムサークルはダンジョンRPGというジャンルの中でも非常に個性的な要素

このサークルはダンジョンの各所に点在していて、ジェムを設置することで敵を呼び出して戦闘を発生させる

そして、戦闘に勝利すると設置したジェムの種類や数に応じた装備やアイテムが手に入る、という仕組み

基本的に味方の装備品はこのサークルを利用して集めていくことになる

正直、ここも賛否が分かれそうなシステムだと思う

設置するジェムの種類によってある程度どういうアイテムを入手するかのカテゴリーを決めることはできるが、最後はランダム性によって決まる

「ハック&スラッシュ」的な面白さを見出せる人なら好印象

反対に「ガチャ」が嫌いだからスマホゲームはやらないのに、という人には悪印象

ちなみに筆者の場合は後者で、ガチャにうんざりしてスマホゲームを止めたタイプなので今作のジェムサークルシステムは好きではない

あと、このジェムサークルの仕様のせいで武器屋の意味がなくなってるのも残念なポイント

デモンゲイズエクストラの総評

デモンゲイズエクストラのここが悪い

  • 戦闘時のエフェクトが同じものばかりで見ていて面白くない
  • 敵の回避率が高すぎてうんざりする
  • 戦闘中にアイテムを選択すると配置が変わる謎仕様
  • 音質が悪い

デモンゲイズエクストラのここが良い

  • 指定した地点まで自動+高速で移動してくれる
  • イラストが個性的で種類もたくさんあってよかった

他ユーザーのレビュー

低評価

戦闘が低品質でつまらない

肝心のダンジョン探索が単調でがっかり

ストーリーが淡泊で面白くない

高評価

キャッチーなBGM

イラストの出来がいい

難易度が難しすぎず簡単すぎずで良かった

まとめ

特にYouTubeのレビュー動画複数が今作を絶賛していたので、本当かどうか確かめるためにプレイしてみた

分かりやすい設定とカラフルなイラストのおかげでとっつきやすい雰囲気の作品になっている

またコミカルな会話や言い回しなどで陰鬱にならない工夫も見て取れる

ダンジョン探索に関してもオートマッピングで探索はしやすく、オートパイロットで指定した箇所に自動+高速で移動してくれる親切設計もありプレイしやすいのは間違いない

一方で、戦闘面ではあまり深みのあるバトルにはなりずらく、キャラクター育成も一見自由度が高く見えて敵の回避率の高さなどのせいで育成の幅が狭められている点が非常に残念

物語に関しても、とっつきやすい世界観ではあるものの深掘りが不十分な部分があるなどストーリー性の「薄さ」が気になってしまった

ということで、デモンゲイズエクストラを定価で購入するのはおススメしない

セール時にはだいぶ安い値段で買えるのでデジタル版で問題ない方はタイミングをみて購入することをおススメする

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この記事を書いた人

2022年に20年ほど住んでたオーストラリアから日本に帰国したことをきっかけに、やりたかったコンシューマゲームの攻略を開始。20年の間にできてなかったコンシューマタイトルを少しずつ攻略していきます!

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