ルイージマンション3を本気でレビューします！

2019年10月31日に発売開始された「ルイージマンション3」を実際にプレイしての評価＆レビューになります

筆者は前作ルイージマンション1と2は未プレイ

などの疑問に答えていきます

ルイージマンション3の概要

ルイージマンション3の概要
ジャンル	アクションアドベンチャー
ハード	Switch
発売日	2019年10月31日
発売元	任天堂
開発元	Next Level Games

ルイージマンション3の要点

ゲームシステム

• 「オバキューム」という掃除機を使い、オバケや家具、カーテン、宝物まで吸い込む行動が中心
• 新アクション「スラム」「バースト」「キューバンショット」「ダークライト」が追加されている
• ルイージとスライム状の分身「グーイージ」を切り替えて操作できる
• 協力プレイ対応のコンテンツ「テラータワー」が実装されている
• マルチプレイモード対応のコンテンツ「プレイランド」が実装されている

ストーリー構成

• 舞台はオバケホテルなので、若干のホラー要素があるがマイルドで怖いというより驚くポイントがあるくらい
• キングテレサの罠にはまって絵画に閉じ込められたマリオ達をルイージが助ける、という流れ
• 各フロアはテーマやギミックが大きく異なり、進行に応じて探索範囲や新アクションが段階的に解放される

特徴的な要素

• 新要素「グーイージ」により従来では不可能だった謎解きや協力プレイが可能になった
• フロア毎に個性的なボス・仕掛け・テーマが用意されていて、変化に富んだプレイ体験を楽しめる
• オバケ退治以外にも、宝石・テレサ・お金などのやり込み、収集要素がある
• 初心者からシリーズ経験者まで楽しめる絶妙な難易度設計

ルイージマンション3に要する時間

「ルイージマンション3」を一通りプレイするのにだいたいどのくらいの時間が必要になるか、海外サイト「HowLongToBeat」を参考にして見てみる

所要時間	投票数	平均値	中央値	急ぎ足	のんびり
メインストーリー	986	13h 17m	13h	10h 18m	17h 34m
メイン+エクストラ	912	17h 19m	16h 33m	13h 19m	25h 25m
トロフィーコンプリート	328	22h 54m	21h	17h 57m	43h 33m

ルイージマンション3の評価

メタスコア

個人評価

筆者の評価
音楽	17
グラフィック	18
ゲームプレイ	11
ストーリー	8
システム	16
合計	70

ルイージマンション3の音楽

今作ルイージマンション3の音楽は、幽霊屋敷の不気味な雰囲気を出しつつも同時にコミカルさを際立たせることでライトホラーになっている

雰囲気は出す、でも怖くなりすぎないような配慮がされている

また、各フロアは違ったテーマで作られているので、当然それぞれに合ったBGMが必要になってくる

フロアは地下2階から15階までと17のテーマがあるが、下記に一例として挙げておく

階層	フロア名	テーマ
地下2階	メンテナンス	機械音をモチーフ
1階	メインロビー	明るさと不気味さの両立
3階	ショッピング	軽快で陽気な曲調
4階	ホール	劇場らしさ、舞台曲など
10階	デザート	異国風の雰囲気

さらに、別作品のBGMなどを使用している点も、任天堂のゲームを遊んでる人にとってこういう気づきがあると隅々までチェックしたくなってくる遊び心が伺える

作品	曲	備考
スーパーマリオブラザーズ	地上BGM	オープニングでマリオに近づく
スーパーマリオ64	BGM	オープニングでピーチに近づく
ドンキーコング	ハンマーBGM	ジムフロアでエアロバイクを吸い込む

また、前作「ルイージマンション2」で使われたピアノの演奏なども使われているらしい

ルイージマンション3のグラフィック

ルイージが持つ懐中電灯を中心とした「動きのあるライティング」が特徴

暗闇の中で懐中電灯の光がリアルタイムで壁や物体、キャラクターに反映され、影も自然に変化する

さらに、濡れた床など多様な素材に対しても質感を表現しているのも特徴

これにより「お化け屋敷の雰囲気」や「深い陰影」が表現され、探索時の緊張感や空間のリアリティが大きく向上している

また、間接的な光の表現にも凝っていて、光の回り込み、室内の柔らかな空気感、オブジェクトの立体感などが自然に表現されている

ルイージやオバケたちに関しても動きが非常に滑らかで表情もかなり豊か

リアクションから細かな仕草やコミカルな動きの1つひとつまで丁寧に作り込まれている

オヤ・マー博士に至ってはフラッシュを当てるとマリリン・モンローの有名なポーズまでとってくれる

ルイージマンション3のゲームプレイ

多彩なアクション

ルイージの新型「オバキューム」を駆使した多彩なアクションが大きな魅力

各アクションの詳細は以下の通り

アクション	機能
オバキューム	オバケを吸い込んだり、家具や障害物を動かす
ストロボ	懐中電灯で強い光（フラッシュ）を放ち、オバケをひるませる
ダークライト	隠れたアイテムや道を実体化させる
スラム	吸い込んだオバケを床に叩きつけてダメージを与える
キューバンショット	吸盤を発射して、家具や扉などを壊す
バースト	衝撃波を放って周りの物を吹き飛ばす
ハイパーバキューム	一部の場所で壁や巨大なオブジェクトを吸い込む

ルイージが装備しているオバキュームが掃除機の役割をしていて、ほぼ何でも吸い込むことができるのが爽快感を出していて楽しく遊べる

吸い込むことで物を動かして謎解きをする場面があったり、逆に空気を送り出してギミックを解除することもあるので頭を使う場面がちょくちょくある

さらに「ダークライト」を使うことで隠れていた物を実体化させるので、探索が奥深くなっていてよかった

戦闘面では、「スラム」と「バースト」が使えることによってより攻撃的に動けるようになっている

ただ、フラッシュを当てて実体化させてから吸い込んで叩きつけることでダメージを与えるという手順があるので、敵の攻撃を避けながらどこまで攻撃を進めるかの駆け引きもありのめり込みやすくなっている

また、「キューバンショット」で謎解きをしたり敵が持っている盾などを引っぺがしたりと、とにかくやれることが多彩

グーイージ

グーイージはRスティックを押し込むことで使用することができる機能

基本的にはルイージと同じ感覚で操れるが、グーイージの最大のポイントはルイージでは行けないような鉄格子の向こう側やトゲの床を歩けるなどがある

反面、水に弱く触れてしまうだけで溶けるといった弱点もある

この塩梅のおかげで謎解きが面白くなっている

一部、グーイージさえ操っていればいくらやられても復活できるのでボス攻略の面白さが損なわれる、という点もある

確かに攻略の醍醐味がなくなるような運用ができる場面もあるが、個人的には概ね良いアイデアだったと思う

「パウダネス・コナー」との戦いでグーイージを利用しながら攻略するギミックは忙しかったが面白かった

宝石とテレサ

ルイージマンション3では各フロアの様々な場所に「宝石」が隠されていたり、「テレサ」が隠れていたりする

序盤から中盤にかけては謎解きやギミックの解除のやりごたえに楽しさを感じるが、途中で気づいてしまう

一応全ての宝石を集めるとオバキュームの見た目を変えることはできる

が、宝石を集め終わる頃にはラスボス手前付近まで来ているのであまり意味がない

一方テレサを全て回収すると、ライトの光がテレサの顔になる程度

これも終盤に変えることができるようになるので、あまり面白みはない

よっぽど隅々までコンプリートしたい派でない限り、集めたご褒美（旨味）がないと途中で止めそうだ

お金

様々な家具や仕掛けからお金を入手することができる本作だが、集めても使い道があまりないのが拍子抜けだった

オヤ・マー博士の所でアイテムを購入する際にお金を使用するが、それ以外に使い道がない

一応クリアした際どの程度お金を持っているかでランク分けされる

だけど、ランク分けされたところで何があるわけでもないので正直クリアだけが目的ならどうでもいい

それこそオバキュームの見た目やルイージの見た目を変えられるコスチュームを購入できる、といったような着せ替え要素があってもよかったのでは？

ホテルだから色々と衣装があるんですーってオバケが売店で商売してても面白そうじゃないか。。

ルイージマンション3のストーリー

今作は

ホテル「ラストリゾート」に招待されたルイージ一行が、オバケの罠にはまり仲間が絵画の中に閉じ込められてしまうので、ルイージがオヤ・マー博士と共にオバキュームを使ってホテル中を探索して仲間を救出していく

というシンプルな内容になっている

大きな感動や衝撃的な展開がないので、あくまで子供向けのちょっと怖い雰囲気のあるコミカルで分かりやすい物語に留まっている

とはいえ、世界観や雰囲気は誰にでも親しみやすく、全年齢が楽しめるようなバランスではある

物語に感動や驚き、熱くなる展開といった刺激的な要素に乏しいのでストーリーを楽しむというよりも、アクションを楽しむために肉付けされた程度となっている

ルイージマンション3のシステム

オヤ・マー博士の通信

要所要所での助言なのである程度「何をするか」を忘れさせないために丁寧になるのは分かるが、正直しつこかった

メニューのマップを見れば、目的地に「！」マークがあるので何度も念を押す必要はないはず

目的の場所に辿り着くまでの道中で探索を楽しみたいのに、意味もなくせかされるのは好きではなかった

これでも前作よりは念押しの頻度は下がってる、という意見を見て驚いた

ベースラボへ直接行ける

メニューから直接オヤ・マー博士のいる「ベースラボ」へ戻ることができたのは楽でよかった

フロアをある程度進んだ所でベースラボにあるショップで買い物がしたくなった時など、いちいちエレベーターまで戻って地下1階に下りてといった面倒を省略できるようにしてくれたおかげでスムーズに攻略に集中できたプレイヤーもいるはず

オートセーブ

オートセーブがかなり便利で、扉を開いて次の部屋へ移動した時などに逐一オートセーブが入ってくれる

このおかげで好きなタイミングで止めることができるし、自分でセーブをする工程がなくなっているのが素直に驚いた

短い間隔で扉を開いて部屋を進む時は、オートセーブが入らないなど絶対に毎回オートセーブが行われるわけではないのもポイント

10秒くらい間隔をあけろとオヤ・マー博士に言われる

ルイージマンション3の総評

ルイージマンション3のここが悪い

ルイージマンション3のここが良い

他ユーザーのレビュー

低評価

高評価

まとめ

今作は多彩なアクションでオバケを倒しながら、家具や障害物などを壊して進んでいく爽快感のある作品となっている

雰囲気がホラーっぽいが、実際のところかなりマイルドで怖いというよりも驚く箇所があるなー程度

グーイージというスライム状の助っ人と協力して謎解きをしていくのが今作の醍醐味で、ギミックを解除した時の達成感が気持ちいいくらいいくつも種類があった

各フロアによってそれぞれテーマが違うので、それと相まって様々なアイデアを体験するのが面白いタイトル

ただ、宝石やテレサといった収集要素を頑張っても報酬が大したことないのが難点

収集要素は適当にクリアを優先させると20時間以内に攻略できてしまうが、「テラータワー」や「プレイランド」など他プレイヤーとの協力コンテンツや対戦コンテンツなども楽しむなら20時間以上は軽く費やすことになる

ということで、対戦や協力コンテンツまで楽しめる人は定価で購入しても十分満足できる作品なのでおススメしたい