2024年06月14日に発売開始された「モンスターハンターストーリーズ」を実際にプレイしての評価&レビューになります
オリジナルの3DS版は2016年10月08日に発売されているが、筆者はオリジナル版は未プレイ
- モンスターハンターストーリーズが気になっていてレビューを知りたい
- 時間を割いてまでプレイするべきなのか?
- メリット・デメリットは?
- ユーザーの口コミレビューはどんな感じ?
などの疑問に答えていきます
モンスターハンターストーリーズの概要
| モンスターハンターストーリーズの概要 | |
|---|---|
| ジャンル | RPG |
| ハード | PS4 Steam Switch |
| 発売日 | 2024年06月14日 |
| 発売元 | カプコン |
| 開発元 | マーベラス カプコン |
モンスターハンターストーリーズの要点
ゲームシステム
- コマンドバトル方式の「3すくみ(パワー・スピード・テクニック)」を軸に読み合いで戦うRPG
- オトモンを卵から孵し育成し、新たな特殊能力や属性を持った個性豊かなモンスターと共に冒険する
- フィールドではオトモンごとに異なる移動・探索能力を使い、地形・障害を乗り越えるギミック要素がある
ストーリー構成
- 主人公は「モンスターライダー」となり、絆石でモンスターと“絆”を結び協力関係を築く
- ハンターとライダーの対立や、モンスターとの友情を中心にテンポ良く分かりやすい物語が展開される
- クリア後には上位モンスター登場などの追加要素があり、繰り返し遊べる構成になっている
特徴的な要素
- 育成・絆・戦略性重視:モンスターとの絆や育成が物語・探索・バトルの核となる
- オトモンの個性による世界の広がり:新しい能力のオトモン獲得で新たなフィールドに挑戦できる
- エンドコンテンツ・対人戦:全モンスターの収集や最強育成、対人バトルなど、長くやり込める要素も豊富
- JRPG好き
- 分かりやすいストーリーでテンポよく進められる作品をプレイしたい
- 50時間以内に物語を終えられる程度のボリュームの作品を探してる
- モンスターハンターが好き
- モンハンとは違うストーリーが気になる
モンスターハンターストーリーズに要する時間
「モンスターハンターストーリーズ」を一通りプレイするのにだいたいどのくらいの時間が必要になるか、海外サイト「HowLongToBeat」を参考にして見てみる
| 所要時間 | 投票数 | 平均値 | 中央値 | 急ぎ足 | のんびり |
|---|---|---|---|---|---|
| メインストーリー | 82 | 36h 3m | 36h 34m | 26h 28m | 46h 39m |
| メイン+エクストラ | 110 | 53h 39m | 48h 46m | 36h 36m | 86h 24m |
| トロフィーコンプリート | 18 | 91h 38m | 92h 53m | 68h 37m | 119h 7m |

クエストの消化具合でストーリー最後までだと約30-35時間、クリア後の上位クエストまでを消化するなら80時間程度
モンスターハンターストーリーズの評価
メタスコア


個人評価
| 筆者の評価 | |
|---|---|
| 音楽 | 16 |
| グラフィック | 17 |
| ゲームプレイ | 11 |
| ストーリー | 10 |
| システム | 12 |
| 合計 | 66 |
モンスターハンターストーリーズの音楽
メインのモンハンのように、どこか牧歌的な雰囲気のある音楽が世界観にピッタリ合っていてよかった
ただし、一部のフィールドには環境音だけでBGMがないエリアもある
その場合はオトモンに乗っていると環境音と足音に加えて、アイテムを取得した時のジングル程度になるので物足りなさはある
反面、要所要所で力強い曲が流れたりするのでメリハリがある
個人的に好きなBGMは「ドヴァン火山」で流れている「影跳ねる火山」や「地響く火山」
メインテーマ曲の「風の絆」が物語に進展がある場面でよく使われるので、ストーリーを進めたくなるように音楽が後押しをしているのはよかった
フィールドでBGMがない箇所は賛否が分かれる所だが、個人的には物足りなさを感じた
モンスターハンターストーリーズのグラフィック


シリーズ本編のリアル路線とは違い、今作ではデフォルメされたデザインでトゥーン調になっているのが特徴
この表現方法は正解だと思う
今作のモンスターはただの討伐対象ではなく、仲間になるオトモンでもあるので親しみやすさがないといけない
オリジナルのイメージを保ちつつカッコよさだったり可愛さを色彩や形状で調整しているので、目を引きつつも受け入れやすい見た目になっている
特に戦闘時の技のアニメーションに迫力や爽快感があり、イベントシーンではカメラアングルも相まって印象的なシーンを作り出していて非常に良かった
モンスターハンターストーリーズのゲームプレイ


モンスターハンターストーリーズでは通常攻撃が「3すくみ」のシステムを取り入れていて、「パワー」「スピード」「テクニック」で分かれている
この3すくみに勝った場合、与えるダメージが増えて受けるダメージが減る
が、反対に負けた場合は、与えるダメージが減って受けるダメージが増える
そして相性に勝つと絆ゲージが貯まっていって、絆ゲージが貯まるとオトモンに乗れるライドオンが使用可能になる
この基本の流れに、3すくみの枠から外れたスキルがあったり、ライドオン状態で使える必殺技があったりと思ってる以上に戦略性がある
戦闘はオトモン1体と主人公に対して敵は単体から複数という形式
オトモンにはスキルの指示は出せるが通常攻撃の指示が出せないので、ここで賛否が分かれそうではある
大枠としてこの戦闘システムに文句はない
ただ、主人公が弱いので中盤から終盤にかけてどうしても回復に追われることになる
酷い場合は敵の2回行動がどちらも主人公をターゲットにした時、なすすべなく倒されてしまうこと
別に主人公の防具を疎かにしてたからそうなるわけじゃない
終盤にはレア度7で強化できるところまで手を加えていても、狙われるとすぐ倒されてしまうくらいには被ダメージがすごい
正直これが興覚めポイントの1つでもあった
モンスターハンターストーリーズのストーリー


今作の物語は「絆」をテーマに描いてる
また、そこをベースに幼馴染、故郷と外の世界、人間とモンスター、ライダーとハンター、といった事柄をしっかりとモンスターハンターの世界観の中で表現している
基本的には特徴的な登場人物たちと、「努力」「友情」「勝利」といった物語の展開で分かりやすいストーリー構成になっているので、子供から大人まで楽しめると思う
ただし、一部スッと飲み込みにくい部分がある
幼馴染のシュバルがね、都合いい事言ってて感情移入できなかった
最序盤で悲劇が起きて「復讐だ!」は分かる
ただ、原因は「黒の凶気」だから感情の向かう先はそっちのはずなのに、何故その問題を解決しようとしてる主人公に度々食って掛かる?
挙句の果てには伝説の古龍の卵を奪うが手に負えず闇落ちさせてラスボスを覚醒させてしまう
その結果、主人公に「今こそ絆の力だ!」
。。。お前は何を言ってるんだ
後は、最凶の黒の瘴気にあてられたレウスが苦しんでる時の主人公の一言「大好きだよ」でレウスが正気を取り戻す場面
あまりにも緊張感が伝わってこなくて、自分にはしっくりこなかった
「大丈夫、俺はここにいる」といったような感情を露わにして説得する感じのセリフの方が、その場面に合ってたような気がしてならない
総じて丁寧には作られているが、物語の展開が唐突だったり「絆」をゴリ押す部分があったりと好みが別れる箇所がある
幅広い年齢層に向けた物語性でありつつも、一方で筆者がのめり込む程の雰囲気ではなかった
モンスターハンターストーリーズのシステム
フィールドアイテムの回収方法


ライダーが草花やハチの巣などの採取ポイントに近づくと「?」アイコンが表示される
通常なら足を止めてガサゴソと採取をする動作が入ってからアイテムを入手することになる
が、ライダーがオトモンに乗ってる状態でそのまま移動しつつAボタンを押すと、止まることなく採集できる
このおかげで広いフィールドもテンポよく移動しながらアイテムを回収できて、快適に遊ぶことができるようになっているのが好印象
全体マップがない


画面右上にミニマップは出ているが、これを全体マップに拡大することはできない
このマップには「縮小」「拡大」「マップなし」「世界マップ」の4種類の機能があるが、自分は基本的に縮小したミニマップしか使わなかった
拡大マップはあまり使う意味がないし、世界マップは簡略化しすぎているのでなくてもいいぐらい
せっかく広大なフィールドが作られていて、アイテム回収などであちこち動き回るので全体マップ表示ができるようになっていればもっと各エリアの全体像が見えやすくなっていた
そうなればよりこの世界に没入できるし「このエリアはこんな風になっているのか」といった理解もできて楽しいのにな、と思いながら終始プレイしていたのが残念
生肉をまとめて焼けない


物語が「アルブラクス村」まで進むと、ようやく生肉を焼くことができるようになる
サブクエストの報酬などで「こんがり肉」が手に入っていたので、戦闘中に使っていたからようやく数を補充できると思ったら。。
まさかの1個ずつしか焼くことができない仕様
筆者がアルブラクス村を開放した時、生肉は約250個近く所持していた
これを1個ずつ音楽に合わせてタイミングよくボタンを押して「上手に焼けましたー」ってやるぅ?
面倒くさすぎてやらないだろ
だったら複数個をまとめて調合できる「回復薬グレート」や「生命の粉塵」でいいやってなっちゃうので、肉を焼くというコンテンツ自体が死んでて残念だった
モンスターハンターストーリーズの総評
モンスターハンターストーリーズのここが悪い
- 生肉をまとめて焼きたいのにその機能がない
- ストーリーがすこし急展開で、共感しにくい部分がある
- 主人公が回復役になりがち
モンスターハンターストーリーズのここが良い
- フルボイスで物語が進んでいく
- 値段の割にコンテンツ量ややり込み要素が多い
- 目的地マーカーのおかげで迷子にならない
他ユーザーのレビュー
低評価



戦闘時のブレス対決でのボタン連打が辛い



主人公の耐久力がない



会話のテンポが悪い
高評価



分かりやすい物語



モンスターの育成にこだわることができる



経験値の取得方法が戦闘以外にもあって育成しやすかった
まとめ
タイトルの通り、従来のモンハンになかったストーリーがきちんとシナリオとして作り込まれている作品
オリジナル版では「モンハン語」を使っていたみたいだが、このリマスター版ではちゃんと日本語でのフルボイスで作り直されているので目で見て耳で聞いて理解しやすくなっている
物語の展開が一部唐突だったり「絆」を前面に押し出してくる流れがあるが、やり込み要素もしっかりあるので総じて丁寧に作られている
さらに定価が3,000円程度とかなり求めやすい価格となっているのも特徴
ということで、モンスターハンターストーリーズをプレイしたことない人は定価で購入しても十分満足できる作品なのでおススメしたい











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